わえなび ワード&エクセル問題集 waenavi

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【Wordタブの基本】設定と解除を繰り返し練習して位置合わせを習得する


キーボードには「Tab(タブ)」というキーがあります。タブとは、タビュレータTabulator、つまり一覧表のことです。文字を縦にそろえることで、表の形にするというのが本来の使い方です。縦に揃っているときれいに見えます。

 

表の形にするためには、横方向に自由に動かせる必要があります。この性質を利用して、タブを使って横方向に伸縮自在の余白を入れるときにもタブを使います。

 

タブはきれいな文書を作るための機能であり、文字列の位置を自由に決定することのできる重要な機能であるにもかかわらず、ネット上の練習問題が不足しており、正しく使えない人が多いのが現状です。

そこで、今回は、「タブ」の基本的な使い方とパターンについて出題します。

 

「Word段落書式」関連記事一覧
  1. 中央揃えやインデントは余白を設定する「見えない書式」である
  2. 行グリッドが存在する理由と、行間と行の高さを調節する方法
  3. 【タブ】設定と解除を繰り返し練習して位置合わせを習得する
  4. 【タブ】文字と文字の間に点線を表示することを「リーダー」という
  5. 【余白】編集記号の重要性が分からない人にWordを使う資格はない
  6. 【余白】Wordを正しく使える人は文字間隔と余白の調整方法を理解している
  7. ページ罫線で文書の外側を枠で囲む基本トレーニング
  8. 段落網掛けは白抜き文字もできてインデントで長さも変えられる
  9. 段落罫線でタイトル・囲み線・区切り線を作って罫線の幅を調整する

 

目次

問題文のあとに簡単な操作方法を解説していますが、静止画では、わかりにくいと思いますので、最後に動画を載せています。ぜひご覧ください。

1.準備(サンプルファイルはこちら)

わえなび公式サイト(waenavi.jp)では、この記事で使用しているWordのデータを無料で配布しています。ご自由にお取りください。4-10の「サンプルファイル(ZIP)」です。

 

2.タブの設定

問題

次のように文字入力した。

f:id:waenavi:20190126101217j:plain

 

この2行について、約10字、約20字のところにそれぞれタブを設定しなさい。

f:id:waenavi:20190126101424j:plain

 

解説

タブを設定するときは、ルーラの数値の下の境界線をクリックします(参考:Wordを使用するときに確認しておいた方が良い設定チェックリスト)。このとき、L字のタブマーカと呼ばれるマークがつきます。

f:id:waenavi:20190126102628j:plain

 

まずはタブキーを使って余白を入れます。この余白の長さを決定します。

f:id:waenavi:20190126103332j:plain

 

2行選択します(2行選択するのを忘れてはいけません)。

f:id:waenavi:20190126103336j:plain

 

ルーラの10、20のところをクリックします。このとき、「10」や「20」の数字ではなく、その数字の下の部分をクリックするのがポイントです。

f:id:waenavi:20190126103340j:plain

 

これで2行とも10、20文字のところで縦に揃いました。

f:id:waenavi:20190126103452j:plain

 

3.タブの移動とインデント

問題

さらに、2行目だけ、約5字、約15字、約25字のところにそれぞれ文字列を移動しなさい。

f:id:waenavi:20190126101608j:plain

 

解説

下の行をクリックします。1行だけ設定する場合は、その行を選択するか、またはその行にカーソルを置かなければなりません。

f:id:waenavi:20190126103735j:plain

 

タブマーカを右にドラッグすることによって、15、25にそれぞれ動かします。

f:id:waenavi:20190126104206j:plain

 

このように余白の長さを後で変えることもできます。

f:id:waenavi:20190126104250j:plain

 

左側の余白を増やすときは、タブではなく左インデントを動かします(参考:【Word】インデントとは何か?具体的な事例でインデントの「効果」を学ぼう)。

f:id:waenavi:20190126104415j:plain

 

4.タブの解除

問題

タブとインデントを解除しなさい。

f:id:waenavi:20190126101737j:plain

 

また、タブ文字を削除しなさい。

f:id:waenavi:20190126101746j:plain

 

解説

タブを解除するときは、タブマーカーを、下向きに、ルーラから外すようにドラッグします。

f:id:waenavi:20190126105056j:plain

 

タブは行単位(段落単位)で設定されます。1行目と2行目は異なる設定になっているので、解除するときはそれぞれの行で解除します。それでは実際にやってみましょう。

f:id:waenavi:20190126105150j:plain

 

まず1行目から解除します。1行目をクリックします。

f:id:waenavi:20190126105508j:plain

 

タブマーカを削除します(下向きにドラッグ)。

f:id:waenavi:20190126105512j:plain

 

次に2行目を解除します。2行目をクリックします。

f:id:waenavi:20190126105515j:plain

 

インデントを解除します。

f:id:waenavi:20190126105520j:plain

 

最後にタブを4か所選択します(Ctrlキーによる同時選択)。

f:id:waenavi:20190126105523j:plain

 

Deleteで削除します。

f:id:waenavi:20190126105527j:plain

 

このように、タブの設定はTabキーで入れるタブ文字と、ルーラに設定するタブマーカがワンセットです。

f:id:waenavi:20190126105532j:plain

 

5.複数行のタブ

問題

6行の文字列があり、タブが既に入力されている。

f:id:waenavi:20190126101845j:plain

 

それぞれ指定された文字でタブまたはインデントを設定しなさい。また、これらの設定を解除しなさい。

f:id:waenavi:20190126101922j:plain

 

解説

3行を範囲選択します(3行選択するのを忘れてはいけません)。

f:id:waenavi:20190126111937j:plain

 

次に、タブを10、20、30のところに設定します。

f:id:waenavi:20190126110727j:plain

 

次の3行を範囲選択します(3行選択するのを忘れてはいけません)。

f:id:waenavi:20190126112244j:plain

 

タブを15、25、35字に設定します。

f:id:waenavi:20190126111058j:plain

 

左インデントを5字に設定します。

f:id:waenavi:20190126111139j:plain

 

大量に入ったタブを取り消すには、タブマーカをダブルクリックしてタブの設定画面を出したうえで、すべてクリアとすればよいです。それでは実際にやってみましょう。

f:id:waenavi:20190126111735j:plain

 

3行選択します(3行選択するのを忘れてはいけません)。

f:id:waenavi:20190126111740j:plain

 

タブマーカをダブルクリックします。

f:id:waenavi:20190126111745j:plain

 

すべてクリア、OKのボタンを押します。

f:id:waenavi:20190126111751j:plain

 

3行選択します(3行選択するのを忘れてはいけません)。タブマーカをダブルクリックします。

f:id:waenavi:20190126111754j:plain

 

すべてクリア、OKのボタンを押します。

f:id:waenavi:20190126111758j:plain

 

最後にインデントを戻します。

f:id:waenavi:20190126111802j:plain

 

6.タブ事例演習

(1)タブのみ

問題

次の図のように項目を揃えなさい。また、コード番号37番、うどん県、高松市を追加しなさい。

f:id:waenavi:20190126125850j:plain

 

解説

揃えるためには空白が必要です。スペースとタブはどちらも空白ですが、自由に伸びるか伸びないかが違います。揃えるときは必ずタブを使います。それでは実際にやってみましょう。

f:id:waenavi:20190126161117j:plain

 

スペースで空けている部分は全部選択していったん消します。

f:id:waenavi:20190126161120j:plain

f:id:waenavi:20190126161123j:plain

f:id:waenavi:20190126161128j:plain

 

次に、タブを入れます。タブの長さを決めていないので、今は揃っていません。このとき、3行のあとの4行目に改行があることを必ず確認します。

f:id:waenavi:20190126161557j:plain

 

複数行なので、必ず範囲選択が必要です(3行選択することを忘れてはいけません。また、4行目の改行を選択してはいけません)。タブマーカを設定するときに点線が表示されるので適当な場所に設定します。

f:id:waenavi:20190126161601j:plain

 

県庁所在地を揃えます。

f:id:waenavi:20190126161604j:plain

 

これで完成です。

f:id:waenavi:20190126161608j:plain

 

タブは行に対する設定(正確には段落書式)なので、改行すると次の行にもその設定が引き継がれます。

f:id:waenavi:20190126161611j:plain

 

タブの場所を事前に設定しておけば、あとで、行を追加してもタブの設定は残りますので、タブを入れれば自動的に揃います。

f:id:waenavi:20190126161614j:plain

 

また、県名の長さを変えても揃ったままです。

f:id:waenavi:20190126161617j:plain

 

(2)タブ+左インデント

問題

次の図の項目を揃えて、下の3行を3字程度、右に動かしなさい。

f:id:waenavi:20190126130008j:plain

 

解説

今度は点と点を結ぶことを前提として、点の部分を揃えます。まず、左端を揃えるのは左インデントを使います。タブを打つ必要はありません。それ以外の場所についてはタブで揃えます。それでは実際にやってみましょう。

f:id:waenavi:20190126162921j:plain

 

まず、スペースのところをすべて削除して、タブにします。

f:id:waenavi:20190126162924j:plain

f:id:waenavi:20190126162927j:plain

 

範囲選択します。複数行なので、必ず範囲選択が必要です。

f:id:waenavi:20190126162931j:plain

 

左インデントを3字に設定します。

f:id:waenavi:20190126162934j:plain

 

タブを設定します。

f:id:waenavi:20190126162937j:plain

 

このように設定しておけば、あとで、点と点の間の距離を自由に変えることができます。修正するときも範囲選択が必要です。

f:id:waenavi:20190126162942j:plain

 

(3)タブの連続

問題

次の図の項目を揃えなさい。ただし、一部データが抜けている箇所があります。

f:id:waenavi:20190126130104j:plain

 

解説

基本的に、タブを入れた位置から、タブマーカの位置まですべて空白で埋められるので、タブが2連続になることはありません。ただし、例外として項目がない場合は、2連続になってしまうこともありますが、めったにないことです。それでは実際にやってみましょう。

f:id:waenavi:20190126163832j:plain

 

スペースで空けている部分は全部選択していったん消します。

f:id:waenavi:20190126163837j:plain

 

次に、タブを入れます。ここで「北海道」が抜けているので、タブ文字が2連続になります。

f:id:waenavi:20190126163844j:plain

f:id:waenavi:20190126163848j:plain

 

鹿児島県の後に「鹿児島市」が抜けていますが、これは、タブ文字自体不要です。範囲選択します。タブマーカを設定して完成です。

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(4)空欄

問題

次の図で、縦を揃えて、( )に書き込めるようにしなさい。

f:id:waenavi:20190126172838j:plain

 

解説

空白をすべてタブに差し替えます。範囲選択をします。

f:id:waenavi:20190126174432j:plain

 

タブマーカは2か所です。

f:id:waenavi:20190126174435j:plain

 

ちなみに、タブマーカを動かすときに、同時に[Alt]キーを押すと微調整ができます。

f:id:waenavi:20190126174438j:plain

 

さて、かっこを広げるのですがこれもタブを使いましょう。かっこの中にタブを打って、タブマーカを設定します。

f:id:waenavi:20190126174443j:plain

 

いったん設定した後で、ちょうどいい大きさになるように、[Alt]キーを使いながら動かします。

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これで完成です。

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7.右揃えタブ

(1)金額を揃える

問題

次の図の金額を揃えなさい。さらに、この下にサラダ¥100を追加しなさい。

f:id:waenavi:20190126180539j:plain

 

解説

タブを入れます。

f:id:waenavi:20190126181709j:plain

 

範囲選択して、タブマーカを設定します。円マークが揃いました。しかし、本来なら1の位を揃えたいものです。

f:id:waenavi:20190126181712j:plain

 

通常のタブは文字列の終わりからマーカの位置まで空白になります。そしてタブの位置より右側に文字列が入ります。しかし、数字や金額のように右揃えにしたいときは適切ではありません。

そこで、右側を固定するマーカの設定をします。このとき、文字列の終わりからマーカの位置までタブの効果が及びますが、文字を入力するとタブの位置の左側に入ります。これによって右側がそろうようになります。それでは実際にやってみましょう。

f:id:waenavi:20190126181717j:plain

 

範囲選択して、先ほど挿入したタブマーカを取り除きます(下向きにドラッグ)。

f:id:waenavi:20190126181721j:plain

 

次に、画面の左上を見ます。これを何回かクリックします。タブには左揃えタブ、右揃えタブの他にもいろいろ種類があることが分かります。右揃えタブのマークに変えます。

f:id:waenavi:20190126181725j:plain

 

範囲選択して、右揃えタブの設定をします。

f:id:waenavi:20190126181728j:plain

 

今度は、金額の右側で揃いました。改行すると次の行にも右揃えタブが引き継がれます。

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右揃えタブの位置までタブの効果が及びますが、文字入力すると左側に文字列が伸びます。

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(2)ページ番号を揃える

問題

次の図で「目次」を中央揃えにするとともに、それに合わせて各項目を配置しなさい。

f:id:waenavi:20190126180613j:plain

 

解説

この問題も項目は左揃えですが、ページ番号は数値なので右揃えにすべきです。このように、同じ行の中で左揃えと右揃えの両方がある場合、左端はインデントが使えますが、右端はインデントを使わず、右揃えタブでそろえるのが基本です。それでは実際にやってみましょう。

f:id:waenavi:20190126200715j:plain

 

まず、目次を中央揃えにします。タブ文字を入れます。

f:id:waenavi:20190126200718j:plain

 

範囲選択をします。適当な位置まで左インデントを動かします。

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最後に、右揃えタブの状態になっていることを確認して、タブの設定をします。

f:id:waenavi:20190126200726j:plain

 

配置は一例です。

f:id:waenavi:20190126200729j:plain

 

(3)行の一部だけ右揃え

問題

次の図のように、最後の「※別紙参照」を右に寄せなさい。

f:id:waenavi:20190126180617j:plain

f:id:waenavi:20190126180620j:plain

 

解説

文の途中に自由な長さの余白が取れることを利用した例です。文の長さが変わっても、別紙参照の文字は動かしたくないというような場合に使います。それでは実際にやってみましょう。

f:id:waenavi:20190126201416j:plain

 

文の最後をクリックしてタブ文字を入れます。

f:id:waenavi:20190126201420j:plain

 

右揃えタブになっていることを確認します。

f:id:waenavi:20190126201424j:plain

 

行の最後の方に右揃えタブを入れます。

f:id:waenavi:20190126201427j:plain

 

文章の長さが変わっても「別紙参照」の位置は変わりません。

f:id:waenavi:20190126201430j:plain

f:id:waenavi:20190126201434j:plain

 

8.同じ行で左揃えと右揃えを混在させる

問題

次の図のように、Aを行の左端に、Bを同じ行の右端に配置しなさい。

f:id:waenavi:20190126201438j:plain

 

解説

同じ行に左揃えと右揃えが混在する場合はたいてい右揃えタブを使うパターンです。ここで、発行者・発行年月日だけ右揃えにするということは、右インデントと同じ位置に右揃えタブを設定するということです。右揃えタブになっていることを確認します。

f:id:waenavi:20190126210434j:plain

 

しかし、クリックしてもタブのマークはつきません。原則としてインデントマーカと同じ位置にタブを設定することはできません

f:id:waenavi:20190126210439j:plain

 

そこで、タブをインデントマーカと同じ位置に設定するときは、そこから少し外して設定をします。その後で右にドラッグすればよいです。

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f:id:waenavi:20190126211651j:plain

 

これで、左揃えと右揃えが同時にできます。

f:id:waenavi:20190126212723j:plain

 

最後に、通常のタブを入れようとして間違えて右揃えタブを入れてしまうミスを防ぐため、右揃えタブを使った後は、通常の左揃えのタブに戻しておいたほうが良いでしょう。

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9.タブリーダー(点線)

タブとリーダーの機能については別の記事で解説しています。

 


解説は以上です。


10.動画版はこちら(無料)

この記事は、わえなび実力養成講座「ファンダメンタルWord4」Program 4-7、4-8、4-9 のYoutube動画を書き起こして、加筆修正したものです。

 

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