業務の効率化のためにExcelのVBAでマクロを作ることがあります。法人向けの大規模なシステムの場合は、Excel VBAを専門とするシステム会社に直接連絡して見積もりを依頼するべきです。
しかし、個人レベルで使用する小規模のExcelマクロファイルの場合は、わざわざシステム会社に依頼しなくても、在宅ワーカーやフリーランスのプログラマーに依頼すればよいです。また、「前任者が作ったマクロが動かなくなったので修正してほしい」とか、「毎日の反復作業を自動化してほしい」といった簡単な作業もフリーランスに頼んだほうが安価で、しかも納品が早いです。
VBA(マクロ)で業務が効率化できないか相談したい場合は、「マクロ作成サービス」を提供している在宅ワーカーを利用してみてはいかがでしょうか?
目次
- 1.マクロとは何か
- 2.Excelマクロ(VBA)作成代行サービス
- 3.マクロ作成サービスを探してみよう
- 4.Excelマクロが正しいとは限らない
- 5.補足:わえなびはマクロ作成サービスをしていません
1.マクロとは何か
Excelマクロを使うと、Excelの作業が自動化され、業務を効率化することができます。1週間残業して苦労して作っていたExcel文書が、ボタン一発でできてしまうこともあります。マクロについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
2.Excelマクロ(VBA)作成代行サービス
会社全体の業務にかかわるシステムを作成するには、開発業者に依頼するべきですが、個人的に依頼したい場合は、個人レベルでプロの開発者に依頼することができます。
(1)発注・受注ともに人気がある
Excelの自動マクロの作成、マクロの指導サービスは人気があります。個人レベルで「Excelマクロ作成代行サービス」「マクロ修正サービス」をしている人はたくさんいて、在宅ワークで生計を立てているフリーランスもいます。費用の目安は、ものすごく簡単なものであれば2000円~、データベースを含むものであれば10000円~となります。
(2)必ず見積依頼をすること
マクロ作成の費用は、作成にかかる日数*作業単価(これを工数という)で計算します。この作業日数には、実際にマクロを作る時間のほか、設計やデザイン、レイアウト、実際の運用方法などを考えながら、専門的な判断をする時間も含まれるので、依頼者が考えている以上に高額になることがあります。
依頼する前に、見積もりを取ったほうが良いでしょう。また、納期も1週間の場合もあれば半年以上かかることもあります。完成までにどのくらいかかるのかも事前に確認しておきましょう。
(3)メンテナンスは別料金です
マクロを作ってもらうと業務が効率的になって仕事が楽になるのですが、一つだけ注意しなければならないことがあります。
それは「メンテナンスが必要である」ということです。マクロの作成を依頼した場合は、Excelマクロファイルが完成して納品された時点で取引終了となり、その後のメンテナンスは契約に含まれません。
例えば、Excelファイルが納品された後で、業務内容の変更があってもマクロは自動で対応できないので、マクロが想定していない作業をするとエラーになります。この場合、マクロを作った開発者に修正してもらわなければなりませんが、もちろん別料金となります。
- 例外的なデータを入力したことによってエラーになっても、開発者の責任ではないので原則として直してくれません。
- 半年後に修正してほしいという要望は原則として受け付けてくれません。
- Excelがバージョンアップしてマクロが動かなくなってもサポートはありません。
大規模なシステムや複雑なものを依頼してしまうと、メンテナンスができなくて困ってしまいます。たくさんの作業をまとめて依頼するのではなく、できるだけ「小規模」で簡単なシステムになるように、細かく切り分けて依頼したほうが良いでしょう。
3.マクロ作成サービスを探してみよう
ここで、Excelマクロ作成・開発サービスを探すための代表的なサイトを3つ紹介します。
(1)ココナラ coconala
まずは、「ココナラ(coconala)」です。ココナラは知識・スキル・経験などを気軽に売り買いできるスキルのオンラインマーケットです。VBA・マクロ開発を専門とする在宅ワーカーも多く登録されており、彼らの開発経験を気軽に購入することができます。
ココナラでは、仕事を引き受けてくれる代行者のことを「出品者」と呼びます。出品されているサービスを購入することで、出品者に仕事を依頼することができます。サービス検索で「マクロ」のサービスを探してみましょう。
700件以上のサービスが見つかります。
作業を依頼するときに業務内容の話をするので、必ず「本人確認済」「機密保持契約(NDA)締結済」の出品者に依頼しましょう(守秘義務の問題)。
ごく簡単なマクロファイルの新規作成が2000円~3000円、質問や相談サポート込みで5000円~10000円で、電話相談を受け付けている人もいます。
詳細については「ココナラ」をご覧ください
(2)クラウドワークス CrowdWorks
「クラウドワークス 」は、日本最大級のオンラインお仕事マッチングサイトです。仕事の依頼、受注者とのコミュニケーション、ファイルの送受信など、仕事をスムーズに行うための各種機能がそろっています。クラウドワークスでは、仕事を受ける人を「クラウドワーカー」と呼びます。
依頼内容を公開してクラウドワーカーを募集する方法と、希望に合うクラウドワーカーを探して直接依頼する方法があります。
「クラウドワーカーを探す」をクリックします。
マクロができるクラウドワーカーを探してみましょう。1万人以上のクラウドワーカーがいます。
プロフィールには過去の開発実績が書いてありますので、よく読んで経験のある人に依頼したほうが良いです。
それぞれのクラウドワーカーは時間単価(時給)を掲載していますが、これは目安となります。簡単なマクロであれば時間単価1000円~の人でも良いです。複雑なマクロを作ってもらうのであれば、2000円~3000円以上の単価の高い人に依頼することになります(※単価の安い人に複雑なマクロを依頼するとろくでもない物が納品されることがありますので注意しましょう)。
詳細については「クラウドワークス 」をご覧ください
(3)ランサーズ Lancers
クラウドソーシング「ランサーズ」は、日本最大級のクラウドソーシング仕事依頼サイトです。仕事を依頼する相手を探して、直接仕事を依頼します。ランサーズに登録しているフリーランスの人を「ランサー」と呼びます。会員登録は無料です。
「依頼相手を探す」をクリックします。「Excel マクロ」で検索してみましょう。2000人以上のフリーランスが登録していることが分かります。認定ランサーやプロと認定された人から順に並んでいます。
「システム開発なら何でもやります!!」という人よりも、マクロ(VBA)を専門としている人に依頼したほうが良いです。
詳細については「ランサーズ」をご覧ください
4.Excelマクロが正しいとは限らない
(1)本当にマクロが必要か?
しかし、相談の内容によってはマクロを使わなくても解決する場合があります。相談する相手が分からなければ、Excelとマクロの両方の相談を受け付ける「相談サービス」を探して、判断してもらえばよいです。
また、マクロを使えば本当に業務が効率的になるかを判断してもらうこともできます。
(2)大規模すぎる
例えば、100万件、1000万件のデータを処理するのをExcelマクロでやろうとするのは無謀です。マクロで処理するのが適切でないデータ量の場合は、マクロを依頼しないほうがいいです。
マクロで処理するのが適切か、他に効率化をする方法が無いかを相談サービスで相談したほうが良いでしょう。
(3)Accessのマクロ
Excelのマクロはできても、Accessのマクロはできないという人は多いです。Accessデータベースの構築、Accessマクロの作成、ExcelとAccessの連携システムを依頼するには、「Access VBA」ができる人に依頼したほうが良いです。
5.補足:わえなびはマクロ作成サービスをしていません
ちなみに、わえなび管理人は、有償のマクロ作成もしくはVBA開発サービスを一切行っておりませんし、今後もそのようなサービスも行う予定はございません。
(ブログの更新や動画の制作が滞ってるのに、そんなサービスをやってる暇がないのです・・・)
解説は以上です。