仕事やプライベートで、WordやExcel、PowerPointのことで分からないことがあったら、インターネットで探せばだいたい解決できますが、業務の相談をしたい場合はなかなか解決できません。あなたの周りにパソコンの得意な人がいればよいですが、仕事ができる人ほど忙しい（引っ張りだこになる）ので、なかなか相談に乗ってくれないと思います。
ところで、ネットで一生懸命調べても解決策が見つからない、どのように調べたらいいか分からない場合、「相談に乗ってくれるサービス」や「指導してくれるサービス」というのを利用する方法があります。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥という言葉がありますが、仕事ができないまま恥をかき続けるくらいなら、あなたが今抱えている悩みを優しい人に聞いてもらってみてはいかがでしょうか？
目次
- １．無料の掲示板サイトは優しくない
- ２．マイクロソフトの電話窓口
- ３．無料で相談できるサイトを信用していいのか？
- ４．親切に教えてくれるサービスを利用しよう
- ５．相談サービスを探してみよう
- ６．ミスマッチに注意
- ７．補足：わえなびは相談サービスを受け付けておりません
１．無料の掲示板サイトは優しくない
20年以上前からインターネット上で会話ができる電子掲示板があります。匿名でパソコンに関する質問もすることができます。「Word 掲示板」「Excel 掲示板」などで検索すれば、スレッドが見つかります。もちろん、無料です。質問するのも答えるのも無料です。
- 5ch（旧2ちゃんねる）
- moug掲示板
- Yahoo!知恵袋
- Microsoftコミュニティ
- エクセルの学校質問掲示板
ただし、ボランティアなので回答が返ってくる保証はありません。ボランティアと言えば優しく助けてくれるイメージがありますが、もともと掲示板というのは、質問と回答を通じてコミュニケーションをしたいだけなので優しく教えようという雰囲気はまったく無いです。ややこしい相談は無視されます。
たまに優しい人もいますが、優しい答えが返ってくるとは限りません。
２．マイクロソフトの電話窓口
Microsoftには電話で質問を受け付けるサポート窓口があります。フリーダイヤルなので無料ですが、全国から電話が殺到するのでなかなかつながりません。営業開始時間の9時または10時ちょうどに電話を掛けると比較的つながりやすいようです。
- 営業時間：平日9:00-18:00、土日10:00-18:00
- 電話番号：0120-54-2244
しかし、残念ながら、電話窓口ですべての質問に答えてくれるわけではありません。断られる質問の例は次のとおりです。
1. お客様が作成する、もしくは作成したファイルに対するトラブルシューティングついてのお問い合わせ、または作成方法
例1) Word を使って挨拶状を作って印刷したい
例2) Excel で作った家計簿ファイルに、支出分析機能を追加したい2. お客様に代わってのシステム開発やプログラムの設計、デバッグ作業、Visual Basic for Application や マクロ、Excel関数を使った操作などのお問い合わせ
3. 紛失や消失、消去や削除されたデータの回復や復旧などのお問い合わせ
簡単に言えば、初心者の質問は答えてくれないということです。マイクロソフトはパソコン教室ではないので、いちいち初心者の相手をしている暇はないのです。
３．無料で相談できるサイトを信用していいのか？
（１）守秘義務が無い
仮に、WordやExcelの相談を無料で受け付けてくれる場所があったとすると、それはビジネスではなくボランティアです。
相談する際に、あなたが普段から仕事で使っているExcelファイルやデータ、プライベートな情報を相談相手に見せた場合、その相手はビジネスではないので守秘義務もありません。不正に使用されても文句は言えません。
秘密保持の契約もしていない他人に情報を渡すと、情報漏えいの責任を問われます。
（２）適切な回答をする義務も保証も無い
WordやExcelを何十年も使っているのに、基本的な機能を知らない「知ったかぶり」の人はたくさんいます。パソコンが詳しいと思っていても、まったく基本スキルが無い人もいます。
そんな人が適当に回答したものを信じて、仕事上の重大なミスに発展した場合であっても責任はありません。なぜなら無料だからです。対価が無いので適切な回答をする義務もありませんし、契約も無いので保証もありません。その回答を信じた場合は自己責任となります。
４．親切に教えてくれるサービスを利用しよう
在宅ワーク（業務）で親切に答えてくれるサービスを提供している人がたくさんいます。特に、本人確認済みで秘密保持契約（NDA）を締結して活動している人は、相談で知った秘密や個人情報などを他人に開示・漏洩することが禁止されているので安心です。
（１）相談サービス
WordやExcelの悩みを聞いてくれるサービスをしている人がいます。相談サービスでは、実際の業務や活動を前提として「業務改善をしたい」「仕事を楽にしたい」「こういう文書や表を作りたい」といった相談ができます。
相談する方法もいろんな種類があり、電話で話を聞いてくれる人、チャットで会話する人、自宅や喫茶店で直接会ってくれる人などたくさんいます。こういうサービスをする人は、WordやExcelを使った業務を数多く経験しているベテランが多いので丁寧に答えてくれます。
（２）短時間個別指導サービス
例えば、Wordが使える人であれば、２日でPowerPointが使えるようになります（実際にわえなび管理人も教えたことがあります）。
ある程度パソコンが使える人で、「業務に役立つ機能を教えてほしい」「グラフを教えてほしい」「図の挿入で分からないことがある」などスキルアップを目的として、1つのことをピンポイントで教えてほしいといった要望に応えてくれるのが個別指導サービスです。
パソコン教室に通うのは面倒だけど、短時間・低価格・少ない分量で習いたいというときに便利です。
５．相談サービスを探してみよう
ここで、相談サービスを探すための代表的なサイトを3つ紹介します。
（１）ココナラ coconala
ココナラ
は知識・スキル・経験などを気軽に売り買いできるスキルのオンラインマーケットです。会員登録は無料です。ココナラでは、相談の受付や指導をしてくれる先生のことを「出品者」と呼びます。出品されているサービスを購入することで、出品者に相談することができます。
サービス検索で「Excel 相談」「Excel 質問」のサービスを探してみましょう。
1500件以上のサービスが見つかります。
費用は、1つの質問に対して答えるのが1000円、1つのファイルの操作や開発について相談できるサービスが2000円、時間制の指導の場合は1時間で2000円～6000円といったところです。
詳細については「ココナラ」をご覧ください
（２）ストリートアカデミー Street Academy
ストリートアカデミー（ストアカ） 
は、教えたい人と学びたい人をつなぐ日本最大級の対面形式の習い事サイトです。近所に住んでいる先生を探して直接相談するサービスです。ビジネス・ITスキルから趣味の習い事まで、170以上のカテゴリーで楽しく学べる講座を30,000件以上掲載しています。
2019年6月現在、登録生徒数320,000人、登録講師数20,000人を突破し、現在も利用者が増加しております。TVや新聞などにも取り上げられている、今話題のサービスです。
例えば、Excelの講座を検索すると、全国にExcelの講師が309人もいるようです。
このほか、タイピング講座、パソコン購入相談、個人レッスン、ホームページ作成など様々な講座があります。
近所に住んでいる講師を探して、カフェで雑談しながらパソコンを学ぶというのもいいかもしれませんね。
詳細については「ストアカ 」をご覧ください
６．ミスマッチに注意
ここまで、相談サービスについて紹介しましたが、個人で相談サービスを提供していますから「限界」があることに注意しなければなりません。
例えば、英会話の上級者コースに初心者が混ざっても英会話が上達することはありません。Excelの基本が分からないのにプログラミングを習ったところで何の意味もありません。会話が成立しないのです。
サービス内容に「相談にやさしく答えます」「やさしく指導します」と書いてあっても、難しい内容が簡単になるわけではありません。「優しい」と「易しい」は違います。難易度は変わりません。また、「低価格で指導します」と書いてあっても、スキルが無さすぎる人は低価格では無理です。
このように、自分のスキルに合わないサービスを選んでも、サービスを受け取るスキルが無ければ金の無駄になるだけですから注意が必要です。
７．補足：わえなびは相談サービスを受け付けておりません
ちなみに、わえなび管理人は、有償の相談サービスや個別指導サービスを一切行っておりません。
わえなびプロジェクトは原則として教材を無償で提供するポリシーで活動しており、初心者の皆さんからお金をいただくことはありません。また、今後もそのようなサービスを行う予定もございません。
解説は以上です。
