わえなび ワード&エクセル問題集 waenavi

当サイトはWordとExcelの実力を鍛える最高水準の特訓問題集です。リンクを張るのは自由です。みんなで勉強しましょう!

MOSのWord2016一般レベル「表の作成と変更」は基本しか出題されない


MOSのWord一般レベル(スペシャリストレベル)の出題範囲には表の作成と変更がありますが、残念ながら、ものすごく基本的な内容しか出題されません。表というのは奥が深いものであって、マイクロソフトが考えているほど簡単なものではありません。

仮に、MOSに合格しても、実際には表罫線を使いこなすことはできないのではないかと思われます。Wordの表・罫線に関しては、MOSだけでは全く不十分なので、当サイトの記事または動画でさらに練習したほうが良いです。

そこで、今回は、MOSのWordのうち表作成の部分について出題します。

※なお、MOSの出題形式とは異なりますので、合格は保証しません。

 

 

目次

0.MOSの概要について

MOS Wordの概要については既に別の記事で解説しています(【MOS試験】Word一般レベル受験対策おすすめの本と合格までの流れ)。また、MOSの対策テキストについてはこちらの記事をご覧ください。

 

1.行や列を指定して表を作成する

(1)表の挿入と削除

問題

3行4列の表を挿入しなさい。また、表を削除しなさい。

参考記事

解説

Wordの横書きの文章の場合、上から順に1行目、2行目、3行目、・・・とカウントします。

f:id:waenavi:20190927153700j:plain

 

これは表の場合も同じです。上から1行目、2行目、3行目、・・・とカウントします。

f:id:waenavi:20190927153703j:plain

 

通常の文章は「行」が区切られることはありませんので、列という考え方もありません。

f:id:waenavi:20190927153706j:plain

 

これに対して、表の場合は行を区切ってマス(セル)を作ります。この区切りのことを「列」といいます。

f:id:waenavi:20190927153708j:plain

 

3行4列とは、3行の表で、1つの行が4つに区切られているものを言います。

f:id:waenavi:20190927153711j:plain

 

挿入タブ、表で、3行4列の表を挿入します。

f:id:waenavi:20190927153919j:plain

 

左上にハンドル(表の移動ハンドル)が表示されます。これをクリックすると表の全部選択になります。

f:id:waenavi:20190927153941j:plain

 

表を全部選択した状態でBackSpaceキーを押すと、表が消えます。

f:id:waenavi:20190927154039j:plain

 

(2)8行10列を超える場合

問題

11行2列の表を挿入しなさい。また、3行削除しなさい。

解説

8行または10列を超える場合は、表の挿入を選びます。

f:id:waenavi:20190927154138j:plain

 

ここで、行数と列数を選びますが、順序が逆なので注意が必要です。

f:id:waenavi:20190927154206j:plain

 

Wordの行選択は、左余白をクリックすることによって行います。

f:id:waenavi:20190927154256j:plain

 

左余白を下向きにドラッグすることによって連続する複数の行を選択することができます。

f:id:waenavi:20190927154344j:plain

 

行選択をした状態でBackSpaceキーを押すと行の削除になります。

f:id:waenavi:20190927154417j:plain

 

(3)自動調整されるように挿入

問題

4行5列の表を挿入し、列の幅が、文字列の幅に合わせて自動調整されるように設定しなさい。また、4列目を削除しなさい。 

解説

4行5列の表を作成しますが、作成と同時に列の幅の設定をするので、表の挿入を選びます。

f:id:waenavi:20190927154138j:plain

 

5列・4行で、自動調整のオプションで、「文字列の幅に合わせる」を選びます。

f:id:waenavi:20190927154529j:plain

 

最小の列幅で作成されます。

f:id:waenavi:20190927154549j:plain

 

文字列を入力すると自動的に列幅が広くなります。

f:id:waenavi:20190927154620j:plain

 

列の選択をするときは、表の上の部分をクリックします。

f:id:waenavi:20190927154719j:plain

 

列選択をした状態でBackSpaceキーを押すと列の削除になります。

f:id:waenavi:20190927154759j:plain

 

2.文字列を表に変換する

問題

(1)次の文字列を表に変換しなさい。

f:id:waenavi:20190927154852j:plain

 

(2)次の文字列をウィンドウサイズに合わせて表に変換しなさい。

f:id:waenavi:20190927154913j:plain

 

解説

文字列を表に変換するには、1つの行が何らかの文字(区切り文字)で区切られていて、「列」であることが分かる状態でなければなりません。区切り文字はタブやカンマが一般的です。まず、文字列を行選択します(左の余白をドラッグ)。このとき、タブで区切られていることを確認します。

f:id:waenavi:20190927154949j:plain

 

次に、挿入タブ、表の「文字列を表にする」を選びます。

f:id:waenavi:20190927155013j:plain

 

4行3列になっていることを確認します。また、文字列の区切りがタブになっていることを確認します。

f:id:waenavi:20190927155036j:plain

 

これで表に変換されます。

f:id:waenavi:20190927155056j:plain

 

文字列を行選択します。このとき、カンマで区切られていることを確認します。

f:id:waenavi:20190927155216j:plain

 

挿入タブ、表の「文字列を表にする」を選びます。

f:id:waenavi:20190927155259j:plain

 

4行3列になっていることを確認します。自動調整のオプションを「ウィンドウサイズに合わせる」にします。また、文字列の区切りがカンマになっていることを確認します。

f:id:waenavi:20190927155342j:plain

 

これで表に変換されます。

f:id:waenavi:20190927155056j:plain

 

3.文字列を表に変換する(表の解除)

問題

さきほどの表を、タブ区切りの文字列に変換しなさい。

f:id:waenavi:20190927155056j:plain

 

解説

表を選択します。表ツールレイアウトタブの表の解除のボタンを押します。

f:id:waenavi:20190927155501j:plain

 

タブを選びます。

f:id:waenavi:20190927155529j:plain

 

これで文字列(表の解除)になります。自動的に左揃えタブが入ります(参考:【Wordタブの基本】設定と解除を繰り返し練習して位置合わせを習得する)。

f:id:waenavi:20190927155620j:plain

 

4.テーブルスタイルを適用する

問題

(1)「グリッド(表)4、アクセント2」のスタイルを適用しなさい。

(2)1行ごとに書式を変更せず、タイトル行の強調表示を解除しなさい。

f:id:waenavi:20190927160057j:plain

 

解説

表を選択すると、デザインタブでスタイルを選ぶことができます。

f:id:waenavi:20190927160240j:plain

 

スタイルを選択します。

f:id:waenavi:20190927160244j:plain

 

表スタイルにはオプションがあります。

f:id:waenavi:20190927163519j:plain

 

縞模様(行)は1行ごとに異なる書式を設定して縞模様にするオプションです。チェックを外します。また、タイトル行とは1行目の項目行のことです。タイトル行(最初の行)と最初の列は違いますので注意が必要です。

f:id:waenavi:20190927163632j:plain

f:id:waenavi:20190927163726j:plain

 

5.表、行、列のサイズを調整する

(1)幅を広げる

問題

1列目の幅を広げなさい。また、最後の行を広げなさい。

f:id:waenavi:20190927163956j:plain

 

解説

列の幅を変えるときはその列の右の境界線(罫線)をドラッグで動かします。1列目の右の罫線を動かします。

f:id:waenavi:20190927164034j:plain

 

行の高さを変えるときはその行の下の境界線(罫線)をドラッグで動かします。最終行の下、つまり表の一番下の罫線を動かします。

f:id:waenavi:20190927164115j:plain

 

(2)列幅の自動調整

問題

1列目の幅を文字列に合わせて自動調整しなさい。

f:id:waenavi:20190927164204j:plain

 

解説

列幅の自動調整するときも、その列の右側の罫線を使います。ダブルクリックすると自動調整になります。

f:id:waenavi:20190927164326j:plain

 

(3)高さと幅の指定

問題

1行目~3行目の高さを10mmにしなさい。また、すべての列の幅をすべて30mmにしなさい。

f:id:waenavi:20190927163956j:plain

 

解説

1行目~3行目を選択します。

f:id:waenavi:20190927164459j:plain

 

半角で「10mm」と入力します(Enterキーで確定)。

f:id:waenavi:20190927164604j:plain

f:id:waenavi:20190927164529j:plain

 

表全体を選択します。

f:id:waenavi:20190927164630j:plain

 

半角で「30mm」と入力します(Enterキーで確定)。

f:id:waenavi:20190927164724j:plain

 

(4)表のサイズ

問題

表の幅を150mmにしなさい。

解説

表を右クリックして、表のプロパティを表示します。

f:id:waenavi:20190927164845j:plain

 

「幅を指定する」にチェックを入れて150mmと入力します。

f:id:waenavi:20190927164927j:plain

 

6.表全体の中央揃え

問題

1行目を中央揃えにしなさい。また、表全体を中央に配置しなさい。

f:id:waenavi:20190927165206j:plain

 

解説

1行目を選択します。中央揃えにします。セルの中央揃えとは、セル内の文字列の中央揃えのことです。

f:id:waenavi:20190927165238j:plain

 

表全体を選択します。中央揃えにします。表全体の中央揃えとは、表全体を左右の中央に配置することです。

f:id:waenavi:20190927165305j:plain

 

7.セルを結合する、分割する

(1)セルの結合と分割

問題

5行4列の表を挿入して、3行2列目から4列目までを結合しなさい。また、5行2列から4列を統合して、5列に分割しなさい。 

解説

5行4列の表を挿入します。

f:id:waenavi:20190927165407j:plain

 

3行2列目から4列目までを選択します。「3行2列目」「3行4列目」がどこを指しているのかが分からなければなりません。

f:id:waenavi:20190927165447j:plain

 

セルの結合のボタンを押します。

f:id:waenavi:20190927165611j:plain

 

これで1つのセルになります。5行2列目から4列目までを選択します。

f:id:waenavi:20190927165639j:plain

 

セルの分割のボタンを押します。

f:id:waenavi:20190927165804j:plain

 

列数を5にします。このとき、「分割する前にセルを結合する」にチェックが入っていることを確認します。

f:id:waenavi:20190927165840j:plain

 

これで5列になります。

f:id:waenavi:20190927165901j:plain

 

(2)列の分割

問題

1列目を2列に分割しなさい。

f:id:waenavi:20190927165943j:plain

 

解説

1列目を選択します。セルの分割のボタンを押します。

f:id:waenavi:20190927170015j:plain

 

列数を2にします。

f:id:waenavi:20190927170057j:plain

 

これで1列目が2列に分かれます。

f:id:waenavi:20190927170127j:plain

 

8.セルの余白と間隔を設定する

(1)表全体の余白と間隔

問題

表のセルの余白をすべて1mmにしなさい。また、間隔を0.5mmにしなさい。

f:id:waenavi:20190927163956j:plain

 

解説

セルの余白とは、セルの内部の余白で、罫線と文字列の間の隙間のことです。上下左右設定することができます。表を新規作成した時の余白は、上下0mm、左右1.9mmになっています。

また、セルの間隔とは、セルとセルの間の間隔のことです。通常は0mm(セル同士がくっついている)になっているため、セルが離れているようには見えませんが、間隔を設定することにより、セルの間を離すことができます。

f:id:waenavi:20190927170322j:plain

 

表を右クリックして、表のプロパティを表示します。

f:id:waenavi:20190927170402j:plain

 

ここで「表」のタブになっていることを確認します。オプションボタンを押します。

f:id:waenavi:20190927170455j:plain

 

セルの余白を1mmにします。さらに、「セルの間隔を指定する」にチェックを入れ0.5mmにします。

f:id:waenavi:20190927170547j:plain

 

表全体が二重線になっているように見えますが、二重線ではなく、セル同士の間隔が0.5mm離れただけです。

f:id:waenavi:20190927170624j:plain

 

(2)セルごとに余白を設定する

問題

最終列のセルの上下の余白を0mmにしなさい。

解説

最終列を選択します。

f:id:waenavi:20190927170753j:plain

 

右クリックして、表のプロパティを表示します。

f:id:waenavi:20190927170836j:plain

 

「セル」のタブにします。オプションボタンを押します。

f:id:waenavi:20190927170922j:plain

 

「表全体を同じ設定にする」のチェックを外し、セルの余白を0mmにします。

f:id:waenavi:20190927171011j:plain

 

9.表の代替テキスト

問題

表の代替テキストのタイトルに「一覧表」と入力しなさい。

解説

代替テキストとは、音声読み上げソフトで読めないときに代わりに読み上げる文字列のことです。プロパティか書式設定の画面で入力できます。表を右クリックして、表のプロパティを表示します。

f:id:waenavi:20190927171223j:plain

 

代替テキストのタイトルに「一覧表」と入力します。

f:id:waenavi:20190927171322j:plain

 

10.表を分割する

問題

1~9行目と10行目以降に分割しなさい。

f:id:waenavi:20190927172035j:plain

 

解説

10行目にカーソルを置きます。

f:id:waenavi:20190927171837j:plain

 

表の分割のボタンを押します。

f:id:waenavi:20190927171917j:plain

 

表が分割され、10行目以降が新しい表になります。

f:id:waenavi:20190927172105j:plain

 

11.タイトル行の繰り返しを設定する

問題

1行目の項目が次のページにも表示されるように設定しなさい。また、解除しなさい。

f:id:waenavi:20190927172240j:plain

 

解説

ページがまたがっている大きい表では、項目行を繰り返して表示することができます。1行目にカーソルを置きます。

f:id:waenavi:20190927172325j:plain

 

レイアウトタブ、タイトル行の繰り返しを押します。「タイトル行の繰り返し」のボタンは、タイトル行をクリックしたときに押すことができます。

f:id:waenavi:20190927172358j:plain

 

これで次のページに1行目の項目が表示されます。

f:id:waenavi:20190927172513j:plain

 

表の1行目をクリックします。

f:id:waenavi:20190927172535j:plain

 

レイアウトタブ、タイトル行の繰り返しを押すと、繰り返しの解除になります。

f:id:waenavi:20190927172358j:plain

f:id:waenavi:20190927172618j:plain

 

12.表のデータを並べ替える

問題

(1)打率の高いほうから順に並べ替えなさい。

(2)HRの多いほうから順に並べなさい。本数が同じ場合は選手名の50音順にしなさい。

f:id:waenavi:20190927172737j:plain

 

解説

Wordの表も並べ替えをすることができます。並べ替えの順序には昇順と降順があります。通常の順序が昇順です。

  • 1、2、3、・・・
  • A、B、C、・・・
  • あ、い、う、え、お、・・・
  • 1/1、1/2、1/3、・・・

表をクリックします。レイアウトタブ、並べ替えのボタンを押します。

f:id:waenavi:20190927172922j:plain

 

最優先されるキーを打率にします。高いほうから順ということは「降順」です。タイトル行がありになっていることを確認します。

f:id:waenavi:20190927173008j:plain

 

打率の降順になります。

f:id:waenavi:20190927173037j:plain

 

もう一度、並べ替えのボタンを押します。

f:id:waenavi:20190927172922j:plain

 

今度は、HRにします。HRの多いほうから並べるので「降順」です。さらに、2番目に優先されるキーを選手名にします。種類を五十音順にします。50音順ということは昇順です。

f:id:waenavi:20190927173155j:plain

 

これで、HRの本数の多いほうから並びますが、同じ本数の場合は選手名の50音順になります。

f:id:waenavi:20190927173249j:plain

 

13.さいごに

MOS Word2016一般レベルの出題範囲「表やリストの作成」のうちの前半部分「表の作成と変更」について解説しました。詳しくは、FOM出版「よくわかるマスターMOS Word 2016 対策テキスト&問題集」第3章137~157ページをご覧ください。

 


解説は以上です。


 

 


Copyright(C)2018-2021 waenavi, All rights reserved. [www.waenavi.com 定礎 平成三十年八月]
Youtube | 公式サイト | twitter | 著作権 | 運営者情報 | お問い合わせ