Excelで作った棒グラフの色について「棒グラフ 色分け」で検索すると思った通りのページにヒットしないことがあります。当サイトでも、グラフ色分けに関する説明が3ページに分かれています。要するに、どこを色分けしたいのか?によって説明の仕方が変わってくるのです。
- 棒グラフの棒を「色分け」をする方法(←ここ)
- プロットエリア(背景)の一部分だけ色を変える
- 積み上げ棒グラフで斜めに色分けをする
ここでは、縦棒グラフで系列を選択して、塗りつぶしの色を変えるとすべての棒の色が変わってしまうので、色分けをする方法はないのか?ということについて解説したいと思います。
- 円とドーナツグラフを2つ重ねて複雑な円グラフを作る方法
- 元の表を残したままグラフを作成するために一時的な表を作る
- ガントチャートの作り方と日付を入れる方法
- 人口ピラミッドグラフ(バタフライチャート)の作り方
- 縦または横に基準線や平均値を表す線を追加する方法
- プロットエリア(背景)の一部分だけ色をつける方法
- 棒グラフの一部の棒だけ一括で色を変えて「色分け」をする方法
グラフまとめ グラフを作成するための「理論」を本気で勉強すべきである
問題
次の棒グラフは2年間の会員数の増加の様子を表している。
年ごとに色分けしなさい。
解説
これは、2年分(24か月)のデータを棒グラフにしたものですが、前半の1年間と後半の1年間の区切りがわかりにくいです。そこで、右側の12本の棒の色を変えたいと思います。
しかし、縦棒グラフで系列を選択して、塗りつぶしの色を変えるとすべての棒の色が変わってしまいます。
棒を1本だけ選択することは可能です(※棒をゆっくり2回クリックすると1本だけ棒を選択することができる)。塗りつぶしの色を変えると1本だけ色が変わります。このようにして1本ずつ色を変えていけば色分けは可能です。
しかし、1本ずつ選択して色を変えるのは面倒です。
このグラフは、数値データが1列(C列)しかないので「1系列のグラフ」です(参考:【Excel】グラフの作り方を勉強したい初心者に何を説明するべきか?)。棒グラフを1系列として作ると、全部の棒を選択するか、1本だけを選択するかしかできません。
そこで、右にずらして2列(2系列)にします。
グラフの範囲(データソース)も2列にします。2系列となるため、2色のグラフとなります。
しかし、よく見ると青色の棒は左に寄っていて、赤色の棒は右に寄っています。
通常の棒グラフでは、2系列にすると棒の数も2倍になります。
棒の数が2倍にならないようにするには、グラフの種類を、積み上げ縦棒グラフに変更します(参考:【Excel】積み上げ棒グラフと区分線、合計の表示、100%積み上げ)。
これで完成です。12本ずつ色を一括で変えることも可能です。
このように、棒グラフの棒がたくさんあって棒の色を変えるのが面倒な場合は、複数列に分けて入力します。2色にする場合は2列にします。3色の場合は3列です。
そして、積み上げ棒グラフを作ります。
解説は以上です。
動画版はこちら
この記事の元ネタは、わえなび実力養成講座「Excel新演習5」Program 5-11 の特訓問題です。
ブログ記事と動画解説で使用しているExcelファイルは、わえなび公式サイトで配布しています。「サンプルファイル(ZIP)」をダウンロードします。
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