先日、別の記事でMOS Excel一般レベル(スペシャリストレベルともいう。2つのレベルのうち基本レベルのほう)の概要を解説しました(
)。要するに、Excelの基本をしっかりと勉強して、FOMの本を買って独学すれば簡単に合格できるということです。この記事を書いた後で、Excelの出題範囲に関する記述が抜けていたことに気が付いたのですが、文字数が多すぎるのでここに載せたいと思います。また、どのような関数が出題されるのかについても簡単に説明します。
解説
今回は特別企画につき動画へのリンクはありません。
- 関数についての詳しい解説(追記)
- Microsoft Office Specialist Excel 2016 出題範囲(参考訳)
- 出題される関数とCS検定との対応関係
- 出題される関数 一般と上級の違い
- わえなびファンダメンタルExcelとの対応関係
- FOM「よくわかるマスター MOS Excel 2016 対策テキスト&問題集」
関数についての詳しい解説(追記)
Excel2016一般レベルの関数については別の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
Microsoft Office Specialist Excel 2016 出題範囲(参考訳)
Excel2016一般レベルの出題範囲はおおむね次の通りです。「FOM」はFOM出版の対策テキストのことです。なお、この出題範囲表の著作権は、主催者であるMicrosoft、試験実施機関であるオデッセイコミュニケーションズ社にあります。
【ワークシートやブックの作成と管理】
※FOM27~95ページ
1.ワークシートやブックを作成する
- ブックを作成する
- 区切り文字で区切られたデータをテキストファイルからインポートする
- 既存のブックにワークシートを追加する
- ワークシートをコピーする、移動する
2.ワークシートやブック内を移動する
- ブック内のデータを検索する
- 名前付きのセル、セル範囲、ブックの要素へ移動する
- ハイパーリンクを挿入する、削除する
3.ワークシートやブックの書式を設定する
- ワークシートの見出しの色を変更する
- ワークシート名を変更する
- ワークシートの順番を変更する
- ページ設定を変更する
- 列や行を挿入する、削除する
- ブックのテーマを変更する
- 行の高さや列の幅を調整する
- ヘッダーやフッターを挿入する
4.ワークシートやブックのオプションと表示をカスタマイズする
- ワークシートを表示する、非表示にする
- 列や行を表示する、非表示にする
- クイックアクセスツールバーをカスタマイズする
- ブックの表示を変更する
- ウィンドウの表示を変更する
- ドキュメント プロパティを変更する
- ズーム機能を使用して表示倍率を変更する
- 数式を表示する
5.配布するためにワークシートやブックを設定する
- 印刷範囲を設定する
- 別のファイル形式でブックを保存する
- ブック全体またはブックの一部を印刷する
- 拡大縮小印刷を設定する
- 複数ページのワークシートに列タイトルと行タイトルを繰り返し表示する
- ブック内の非表示のプロパティや個人情報を検査する
- ブック内のアクセシビリティの問題を検査する
- ブック内の互換性の問題を検査する
【セルやセル範囲のデータの管理】
※FOM97~149ページ
6.セルやセル範囲にデータを挿入する
- データを置換する
- データを切り取る、コピーする、貼り付ける
- 形式を選択してデータを貼り付ける
- オートフィル機能を使ってセルにデータを入力する
- セルを挿入する、削除する
7.セルやセル範囲の書式を設定する
- セルを結合する
- セルの配置やインデントを変更する
- 書式のコピー/貼り付け機能を使用してセルに書式を設定する
- セル内のテキストを折り返して表示する
- 数値の書式を適用する
- セルの書式を適用する
- セルのスタイルを適用する
8.データをまとめる、整理する
- スパークラインを挿入する
- データのアウトラインを作成する
- 小計を挿入する
- 条件付き書式を適用する
【テーブルの作成】
※FOM151~171ページ
9.テーブルを作成する、管理する
- セル範囲から Excel のテーブルを作成する
- テーブルをセル範囲に変換する
- テーブルに行や列を追加する、削除する
10.テーブルのスタイルと設定オプションを管理する
- テーブルにスタイルを適用する
- テーブル スタイルのオプションを設定する
- 集計行を挿入する
11.テーブルをフィルターする、並べ替える
- レコードをフィルターする
- 複数の列でデータを並べ替える
- 並べ替え順を変更する
- 重複レコードを削除する
【数式や関数を使用した演算の実行】
※FOM173~199ページ
12.関数を使用してデータを集計する
- セル参照を追加する
- SUM 関数を使用して計算を行う
- MIN、MAX 関数を使用して計算を行う
- COUNT 関数を使用して計算を行う
- AVERAGE 関数を使用して計算を行う
13.関数を使用して条件付きの計算を実行する
- IF 関数を使用して論理演算を実行する
- SUMIF 関数を使用して論理演算を実行する
- AVERAGEIF 関数を使用して論理演算を実行する
- COUNTIF 関数を使用して統計的演算を実行する
14.関数を使用して書式を設定する、文字列を変更する
- RIGHT、LEFT、MID 関数を使用して文字の書式を設定する
- UPPER、LOWER、PROPER 関数を使用して文字の書式を設定する
- CONCATENATE 関数を使用して文字の書式を設定する
【グラフやオブジェクトの作成】
※FOM201~249ページ
15.グラフを作成する
- 新しいグラフを作成する
- データ範囲(系列)を追加する
- ソースデータの行と列を切り替える
- クイック分析を使用してデータを分析する
16.グラフを書式設定する
- グラフのサイズを変更する
- グラフの要素を追加する、変更する
- グラフのレイアウトやスタイルを適用する
- グラフをグラフシートに移動する
17.オブジェクトを挿入する、書式設定する
- テキストボックスや図形を挿入する
- 画像を挿入する
- オブジェクトのプロパティを変更する
- アクセシビリティ向上のため、オブジェクトに代替テキストを追加する
※出題範囲は上記の操作や機能を含みますが、これらに限定されるものではありません。
出題される関数とCS検定との対応関係
MOS Excel一般レベルで出題される関数は全部で16種類です。職業能力開発協会のCS検定(コンピュータサービス技能評価試験)の階級で分けると次のようになります。
おおむね2~3級のレベルとなります。
試験問題概要・練習問題(ワープロ・表計算部門) : 中央職業能力開発協会(JAVADA)
https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/sinsa_comp/shiken-mondai-word.html#HYO
表計算3級相当
- SUM(合計)
- MIN(最小)、MAX(最大)
- COUNT(数値データの個数)
- AVERAGE(平均)
- IF(条件分岐)
表計算2級相当
- SUMIF(条件付き合計)
- AVERAGEIF(条件付き平均)
- COUNTIF(条件付きカウント)
- RIGHT(右端から文字抽出)、LEFT(左)、MID(途中)
- UPPER(大文字変換)、LOWER(小文字変換)、PROPER(先頭大文字)
- CONCATENATE(文字列連結)
出題される関数 一般と上級の違い
一般
SUM、MIN、MAX、COUNT、AVERAGE、IF、SUMIF、AVERAGEIF、COUNTIF、RIGHT、LEFT、MID、UPPER、LOWER、PROPER、CONCATENATE
上級
AND、OR、NOT、SUMIFS、AVERAGEIFS、COUNTIFS、VLOOKUP、HLOOKUP、MATCH、INDEX、NOW、TODAY、日付関数、時刻関数、キューブ関数、財務関数
わえなびファンダメンタルExcelとの対応関係
当サイトの動画「ファンダメンタルExcel」では、実務上テーブルの使用頻度が低いことから「テーブルの作成」については解説しておりません。また、検定対策の動画ではないため完全には対応しておりません。
【ワークシートやブックの作成と管理】
【セルやセル範囲のデータの管理】
【テーブルの作成】
- 該当なし
【数式や関数を使用した演算の実行】
【グラフやオブジェクトの作成】
- ファンダメンタルExcel 9 グラフの基礎(全35回)【わえなび】 - YouTube
- ファンダメンタルWord 9 図形オートシェイプ(Word-Excel共通・全11回)【わえなび】 - YouTube
- ファンダメンタルWord 10 画像の挿入(Word-Excel共通・全7回)【わえなび】 - YouTube
FOM「よくわかるマスター MOS Excel 2016 対策テキスト&問題集」
【MOS Excel 2016 Specialistレベル(一般レベル)】
【MOS Excel 2016 Expertレベル(上級レベル)】