Excelでパーセント「%」といえば、表示形式としてパーセント表示を設定する方法が簡単ですが、数式の中にパーセント「%」を用いることもあります。
ところで、パーセントとは、割合は小数になることが多いのでそれを100倍して分かりやすくしたものです。つまり、0.01倍と1%は同じであり、0.1倍と10%は全く同じものです。降水確率0.8と言うのと80%と言うのは同じです。また、1倍と100%は同じなので、Excelで「100%」と入力するのと、「1」と入力するのは同じです。入力する文字数が少ないほうを選びましょう。
そこで今回は、Excelで用いるパーセントについて出題します。
目次
問題文のあとに簡単な操作方法を解説していますが、静止画では、わかりにくいと思いますので、最後に動画を載せています。ぜひご覧ください。
1.パーセントの表示形式
(1)パーセントの設定と解除
問題
「10÷40」を計算して、パーセンテージの表示形式にしなさい。また、表示形式を標準にしなさい。
解説
「=10/40」と入力します(参考:【Excel】足し算、引き算、掛け算、割り算の入力、かっこ、累乗、パーセント)。
答えは0.25となります。
表示形式をパーセントにします。25%となります(参考:【Excel】表示形式はセルの書式設定なのでセルの値は変わらない(表示形式の基本))。
標準にすると0.25に戻ります。
パーセントの表示形式は100倍して最後にパーセントをつける書式です。
数式バーの計算をした結果は0.25で、書式がパーセントになっているので25%と表示されます(参考:【Excel】セルにはデータと書式の2つの情報が別々に保存されている)。
(2)パーセントの入力
問題
5%と入力すると表示形式はどうなるか。また、表示形式を標準にしなさい。
解説
いま、表示形式は標準になっています。
「5%」と入力します。書式が勝手にパーセントになります。
Excelではパーセントで表示したほうが良いと判断したときは、自動的にパーセントの書式になります。
標準にすると0.05となります。
2.パーセント演算子
問題
「1+5%」「1-5%」をそれぞれ計算して、表示形式を標準にしなさい。また、数式バーに表示されるパーセントとセルに表示されるパーセントの違いを述べなさい。
解説
「=1+5%」と入力します。
「=1-5%」と入力します。
105%と95%になります。
書式が自動的にパーセントになります。
これを標準にします。1.05と0.95となります。
数式の中でパーセントを使った場合、このパーセントのことをパーセント演算子ということがあります(Excelではパーセントも演算子の一種として扱われています)。
パーセント演算子は100で割るのと同じです。
四則演算(足し算引き算掛け算割り算)よりパーセント演算子のほうが先に計算されます。1+5%は、5%が0.05なので、1+0.05で1.05となります。
1-5%は、1-0.05で0.95となります。
数式バーにある計算式のパーセントは演算子としてのパーセントであり、100で割る計算をしています。
計算結果に表示されるパーセントは表示形式としてのパーセントで、100倍してパーセントをつける書式です。掛け算や割り算をしているわけではありません。
3.割引の計算
問題
5000円の15%OFFを計算する方法をできるだけ多く考えなさい。
解説
15%OFFをすると、結局85%になるということです。つまり、0.85倍です。
0.85の代わりに直接85%と入力してもかまいません。
「=5000*(100%-15%)」としてもよいです。
100%は1のことなので、100%と入力しなくても、1だけでも良いです。「=5000*(1-15%)」と入力することができます。
解説は以上です。
4.動画版はこちら(無料)
この記事は、わえなび実力養成講座「ファンダメンタルExcel」Program 5-1-4 のYoutube動画を書き起こして、加筆修正したものです。