わえなび ワード&エクセル問題集

ワードとエクセルの練習問題の動画を「Youtube」で無料公開しています

【令和れいわ】Excelを業務で使用している場合の新元号対応と注意点まとめ

 

スポンサードリンク

今般、皇位継承に伴い西暦2019年5月1日より元号が「令和(れいわ・Reiwa)」に改められます。Excelには西暦と和暦を変換する機能が備わっているものの、自動的に新元号に対応するものではないため注意が必要です。

業務でExcelを使って文書を作成している場合、日付で和暦を使っているものがないか改めて確認しておいたほうがよいでしょう。また、マイクロソフトがOfficeの更新プログラムを提供したとしても、「元年」と表示するには手動で変える必要があります。

更新プログラムが適用されるまでの間は、条件付き書式かユーザー定義表示形式を使うのが簡単(?)だと思われます。

f:id:waenavi:20190401114259j:plain

 

そこで、日頃からExcelを仕事で使っている場合について改元に伴う対応をまとめました。なお、この記事内の画像は「令和」に対応した場合のイメージです。

目次

新しい情報が入り次第、随時更新していきます。特別企画なので動画はありません。

1.改元の概要:5月1日から令和になります

天皇の退位等に関する皇室典範特例法(平成29年法律第63号)の施行により、2019年4月30日に皇位が継承され、4月30日ご退位、5月1日ご即位となります。元号法(昭和54年法律第43号)には「元号は、皇位の継承があった場合に限り改める。」と規定されており、元号を改める政令(平成31年政令第143号)が施行されることによって元号が改められます。

簡単に言えば、皇位継承があったら改元されるということです。

2019年4月30日23時59分までが「平成31年」、2019年5月1日午前0時からが「令和(れいわ)元年」となります。したがって、2019年は2つの元号が混在することになります。

 

2.明治以降の元号とExcelのシリアル値

日付の最後の[  ]の数字は、Excelのシリアル値です。1900年1月1日から経過した日数です。

明治(めいじ・M)
 始まり:明治元年1月1日※旧暦1868年
 終わり:明治45年(1912年)7月29日[4594]

大正(たいしょう・T)
 始まり:大正元年(1912年)7月30日[4595]
 終わり:大正15年(1926年)12月24日[9855]

昭和(しょうわ・S)
 始まり:昭和元年(1926年)12月25日[9856]
 終わり:昭和64年(1989年)1月7日[32515]

平成(へいせい・H)
 始まり:平成元年(1989年)1月8日[32516]
 終わり:平成31年(2019年)4月30日[43585]

令和(れいわ・R)
 始まり:令和元年(2019年)5月1日[43586]

f:id:waenavi:20190401114435j:plain

 

3.マイクロソフトOffice更新プログラム

改元前に発売されている、現在のExcelは当然、新しい元号には対応していないため、業務においてExcelを用いている場合は各種対応が必要となります。

Excelは、WindowsUpdateによる自動更新で新元号に対応するため、ネットにつながっていれば特に何もする必要はありません。なお、新元号に対応するバージョンはサポートの対象である2010以降のExcelです。2007のサポートはすでに終了しています。

ただし、5月1日から新元号となりますが、5月1日に必ず自動的に更新されるわけではありません。順次更新されます。また、環境によっては更新されない可能性もあります。※現在、バージョンごとに段階的に更新されており、すでにMac版やOffice Insider、Office365などの一部のバージョンでは対応しているようです。

日本の新元号に関する Office の更新プログラム
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4478844/office-updates-for-new-japanese-era

 

4.新元号に対応しているかを確認する方法

自動更新によって新元号に対応したかどうかは簡単に見ることができます。変換されない場合は、更新されるまで気長にお待ちください

(1)日付を入力してみる

例えば、Excelで、半角で「h1/1/1」または「h1-1-1」と入力すると、平成ではなく昭和64年1月1日(S64.1.1、西暦1989年)になります。また、「s65/1/1」と入力すると、昭和ではなく平成2年1月1日(1990/1/1)になります。これは「平成」に対応しているからであり、昭和と平成の区切りを認識して変換されます。

f:id:waenavi:20190330195851j:plain

 

これと同じように、「h31/5/1」「h32/1/1」などと入力して令和を表す「R」に変換されたら、そのパソコンは新元号「令和」に対応しているということになります。

f:id:waenavi:20190401114541j:plain

 

(2)和暦の表示形式

「2019/5/1」と入力して、そのセルの表示形式(セルの書式設定)を変えてみるという方法もあります。「日付」でカレンダーの種類を「和暦」にします。平成のままであれば非対応、「令和」が表示されたら対応済みということです。

f:id:waenavi:20190330200358j:plain

 

5.「元年」の表示について

正式な文書では2019年5月~12月は令和元年と記載すべきですが(正式な文書をExcelで作ること自体がいかがなものかとは思いますが・・・)、Excelは下記の通り「元年」の表示をサポートしていないため、更新プログラムをインストールしたとしても、1989年は平成1年、2019年は令和1年となります。「元年」の表示にするには後述の方法によって手動で直す必要があります。

Microsoft Excel および Microsoft Access は、’元年“ をサポート” していませんが、Office の VBA プログラミングは OLE に依存しており、VBA コードで “元年” をサポートしています。詳細については、記事「 “日本の新元号に関する Office の更新プログラム”」を参照してください。

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4469068/summary-of-new-japanese-era-updates-kb4469068

 

6.IF関数などの数式で「令和」に変換する

IF関数で新元号に対応するには2019年5月1日で分岐します。43586は2019/5/1のシリアル値です。

  • H31.1.1の形式の場合
    =IF(A1>=43586,"R" & YEAR(A1)-2018,TEXT(A1,"ge"))&"."&TEXT(A1,"m.d")
  • 平成31年1月1日の形式の場合
    =IF(A1>=43586,"令和" & YEAR(A1)-2018,TEXT(A1,"ggge")) & TEXT(A1,"年m月d日")

f:id:waenavi:20190401114810j:plain

 

DATESTRING関数は和暦(年月日は2桁表示)にする関数ですが、この場合もIFを使います。

  • =IF(A1>=43586,"令和" & TEXT(YEAR(A1)-2018,"00年") & TEXT(A1,"mm月dd日"),DATESTRING(A1))

f:id:waenavi:20190401114951j:plain

 

「01年」を「元年」と表示するには、SUBSTITUTE関数または置換を使います。

  • =SUBSTITUTE(~~,"01年","元年")

f:id:waenavi:20190401115016j:plain

 

7.条件付き書式で「平成元年」「令和元年」と表示する

(1)平成元年

条件付き書式によって1989/1/8~1989/12/31の間を「"平成元年"m"月"d"日"」にします。

f:id:waenavi:20190330201619j:plain

f:id:waenavi:20190330201823j:plain

 

(2)令和元年

条件付き書式によって2019/5/1~2019/12/31の間を「"令和元年"m"月"d"日"」にします。

f:id:waenavi:20190401115204j:plain

 

8.セルの書式設定・ユーザー定義表示形式で「令和1年」「令和元年」と表示する

ユーザー定義表示形式によって新元号に対応することもできます。ただし、2019年のうちに更新プログラムを適用する必要があります。なお、43831は2020/1/1のシリアル値です。

  • H31.1.1の形式の場合
    [>=43831]ge.m.d;[>=43586]"R1."m.d;ge.m.d
    または
    [>=43831]ge.m.d;[>=43586]"R元."m.d;ge.m.d
  • 平成31年1月1日の形式の場合
    [>=43831]ggge"年"m"月"d"日";[>=43586]"令和1年"m"月"d"日";ggge"年"m"月"d"日";@
    または
    [>=43831]ggge"年"m"月"d"日";[>=43586]"令和元年"m"月"d"日";ggge"年"m"月"d"日";@

f:id:waenavi:20190401115552j:plain

f:id:waenavi:20190401115642j:plain

 

 

9.「令和」からシリアル値を求める

いっぱんに和暦で日付を入力した場合、表示形式を標準にするか、またはDATEVALUE関数を用いることによってシリアル値を求めることができます。

  • =DATEVALUE("和暦の年月日")

しかし、新元号に対応していない場合は、いったん平成に置換する必要があります。平成2年1月1日から令和2年1月1日までの日数は10957日です。年月日が同じである場合、平成と令和の日数の差は10957日であるため、平成に置換してから10957を加算すればよいです。

  • =DATEVALUE(SUBSTITUTE(A1,"令和","平成"))+10957
  • =DATEVALUE(SUBSTITUTE(A1,"R","H"))+10957

f:id:waenavi:20190401224423j:plain

 

※平成以前に対応するにはIFまたはIFERRORを使う必要があります。

  • =IFERROR(DATEVALUE(A1),DATEVALUE(SUBSTITUTE(A1,"令和","平成"))+10957)

 

10.和暦を使っているExcelファイルの諸問題

(1)複数のパソコンがある場合

自分のパソコンだけ新元号に対応していればいいというわけではありません。複数のパソコンがある場合、新元号に対応しているものとしていないものが混在していると、正しく表示されない場合もあり得ます。また、事業所内で共有して使っているExcelのファイルで和暦を入力しているもの、または、入力規則などで和暦が選択できるようになっているものがあれば対応が必要です。

(2)システムに取り込む場合

Excelファイルをメールで送る、もしくはシステムに取り込むときにExcelを使うことがあります。Excelファイル(XLS、XLSX、XLSMなど)やテキストファイル(CSV、TSVなど)で和暦を使っている場合は注意が必要です。新元号が入力されたデータやファイルをシステムに取り込んでもよいか、事前に確認しておく必要があります。

 

(3)データ受け渡しに関する問題

異なる法人間でデータの受け渡しをする場合、正式には「令和」を用いるべきですが、一方が新元号に対応していて、他方が新元号に対応していなければ誤作動が起こることもありますので、事前に確認しておく必要があります。

(4)置換

WordやExcelで5月1日以降の日付を「平成」で直接入力している場合で「令和」に置き換えるだけであれば、「Ctrl+H」またはSUBSTITUTEで置換すれば済みます。

f:id:waenavi:20190402001256j:plain

(5)マクロ

マクロが分かっている人であれば説明不要だと思いますが・・・和暦と西暦を変換するプログラムを含んでいるファイルがある場合は、自力で修正する必要があります。

 

11.その他

(1)平成31年度か?令和元年度か?

平成31年は4月までですが、2019年4月から2020年3月までを「平成31年度」として問題ありません。4月の入学式・入社式も改元前なので「平成31年度」として実施しているはずです。令和元年度に修正しなければならないという決まりはありません。

  • 2019年4月・・・平成31年
  • 2019年5月~12月・・・令和元年
  • 2020年1月~3月・・・令和2年

ただし、5月以降に作成する文書については令和元年度と表記または併記しても間違いではありません。ちなみに、国の2019年度(平成31年度)予算は、5月1日以降「令和元年度予算」として扱いますが、4月30日までに作成する文書については修正しない方針とのことです。

 

(2)ゴールデンウィーク10連休

ご即位の日である5月1日を祝日扱いとする関連法が施行されるのに伴い、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)の規定等により、土日を含めると、2019年4月27日から5月6日まで10連休の大型連休となります。

f:id:waenavi:20190401014800j:plain

改元の前後10日間が休みになります。そして金融機関や役所がすべて休業となります。10連休に入る前と連休明けはシステム会社もその対応に追われると思います(サポートダイヤルがつながらない恐れがあります)。Excelに限らず、改元に伴うシステム対応について確認することがあれば早めに連絡しておいたほうがよいでしょう。

 

(3)何らかの文書を作る必要があるときの文例

改元に関する各種対応について

平素より格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございます。
2019年5月1日(水)に元号が「令和」に改められます。
つきましては、・・・(以下、本文)

 

元号の読替えについて

2019年5月1日に新天皇御即位に伴う改元が施行されました。
○○通知書中「平成31年X月Y日」とあるのは、「令和元年X月Y日」と読み替えていただきたくお願いいたします。また、既に発行した文書について改元以後の日を平成により表示しているものについても読み替えていただきますよう、よろしく御理解と御協力をお願い申し上げます。

 

*補足*すでに「平成」と印刷した用紙などが大量にあって、使い切りたい場合「平成32年」などと表記しても法的には問題は無いです。免許証などもそのまま有効です。二重線で「令和」に訂正した場合も原則として訂正印は不要です。

 

(4)当サイトについて

最後に、当ブログの記事及びYoutube動画について、 西暦2019年5月1日以降の日を平成により表示しているものがありましたら、すべて令和に読み替えていただきますよう、よろしく御理解と御協力をお願い申し上げます。

 


*補足その1*レジストリで新元号に対応する方法は正式な対応方法ではなく「テスト用」として用意されているものであり、推奨されていませんのでご注意ください。

*補足その2*Excelの2030年問題(2030年以降2桁で西暦を入力すると1900年代と解釈される問題)は、ExcelではなくWindowsの問題であり、また元号とは無関係なので説明を割愛させていただきます。


Youtube わえなび公式チャンネル
http://www.youtube.com/c/waenavijp

チャンネル登録(無料)をすると最新の動画をチェックできます。
初心者向けの動画が大量にあります。

 

 

 


Copyright(C)2018-2019 waenavi, All rights reserved. [www.waenavi.com 定礎 平成三十年八月]