お題「どうしても言いたい!」ということで、以前からものすごく不思議で仕方がないものがあります。それは・・・「Word中級講座」「Excel中級講座」という名のクラス授業です。
パソコンの中級講座って何ですか?中級とはどういうレベルを指すのでしょうか?これらはいったい何のためにあるのでしょうか?
このような講座が存在することも意味不明ですが、このような講座を申し込む方も少し冷静になったほうがいいと思います。そこで、今回は、全国で開催されている「Word・Excel中級講座」とかいう訳の分からない講座について問題点を述べます。
目次
1.初心者とは何か?
ここで、WordやExcelの「初心者」または初学者とは、基本書の内容が習得できていない段階の人をいいます。この点については別の記事で解説していますので、こちらの記事をご覧ください。
2.自称中級者について
(1)初心者と同じであることを自覚しよう
パソコンの場合、初心者レベルと中級者レベルの間に「自称中級者レベル」があります。実質初心者レベルと変わらないのに、見栄を張りたいのか、自分は初心者ではないと思い込んでいる人たちのことです。パソコン教室に通っている時点で中級者ではありません。
テキストのレベルが初級か中級かにかかわらず、講師がいちいち手取り足取り教えないと操作できない人は初心者と同じです。
(2)中級者と自称中級者の違い
次のようなことを言って「Word・Excelが使えるから初心者ではない」と言う人は自称中級者です。初心者と同じであることを自覚するべきです。
- 普段、仕事でWord・Excelを使っている
- Word・Excelの入力や修正ができるので初心者ではない
- ショートカットキーを知っている
- 後輩や周りの人にパソコンを教えているので自信がある
- 初級講座を受けて理解したので中級の内容を教えてほしい
本当の中級者であれば「改善」できるスキルを持っているはずです。
(3)本当の中級者であれば独学できるはず
基本書の内容を理解して、初心者レベルを卒業し、簡単な文書が自力で作れる人は、本を買って自分のペースで勉強できるはずです。
基本書に載っていなければ、インターネットで検索して調べます。昔とは違って、今はキーワードを何個か打って検索すれば、初心者に分かりやすく教えてくれるサイトはいくらでもあります。Googleで検索するだけでなく、Youtubeで動画検索する方法もあります。
そして、中級~上級に相当するレベルを学習したい場合は、応用編の市販テキストを買って、自分で操作する努力をしてください。
3.「再入門」を強くおすすめします!
(1)基礎をおろそかにしてはいけない
自称中級者の皆さんには中級講座ではなく「再入門」をおすすめします。最初のローマ字入力の段階に戻って再入門のトレーニングをすることを強くおすすめします。また、初心者向けの講座をもう1度受け直してもかまわないと思います。
独学できないのは基礎トレーニングが不足しているからです。
昔とは異なり、最近は、インターネット上に練習問題が無料で公開されています。「Word 練習問題」「Excel 練習問題」で検索してみてください。
初心者レベルの講座を受講した後に、中級レベルに進もうか悩むくらいなら「再入門講座」または「問題演習」をおすすめします。最初に戻って、もう一度初歩から鍛え直しましょう。基本書に載っていないことや、意外と分かっていないことが深く理解できます。
(2)次のステップに進んではいけない
WordやExcelの基本書に載っていることは幅広く、奥が深いものです。検定試験では3級レベルもしくはMOS検定一般レベルにあたりますが、その内容をしっかりと習得していれば事務の仕事は十分にできます。基礎をしっかりと練習せずに次のステップに進むのは止めたほうが良いです。
なんとなく使えるからという理由で、新しいことを覚えようとしてはいけません。
タイピングの遅い人がWordの校閲機能を覚えても意味がないですし、掛け算・割り算の式もろくに作れない人がVLOOKUP関数を覚えても意味がありません。基礎ができていないのに応用を覚えても使えません。
(3)宣伝です
というわけで、このブログ「わえなびワードエクセル問題集」は再入門の問題集です。このブログに載っているWordやExcelの問題に挑戦してみてください。
また「わえなび実力養成講座」ファンダメンタルWord・Excelの動画シリーズは、Youtubeなので無料です!
- ファンダメンタルWord | わえなび [waenavi] the Theory of Word-Excel
- ファンダメンタルExcel | わえなび [waenavi] the Theory of Word-Excel
4.「中級講座」は受講するな!
(1)あなたは初級と中級の違いを説明できますか?
Word・Excelに「中級」というものは存在しません!!
どこまでが初級レベルで、どこからが中級レベルかという区切りは存在しません。Excelのオートフィルタを初級だという人もいれば、中級だという人もいます。3級レベルだという人もいれば2級相当だという人もいます。
にもかかわらず、「Word中級講座」「Excel中級講座」という名前の講座名を見て「自分が受講できるレベルの内容か」をどう判断するのでしょうか?自分が初級か中級かが分からないのに「中級講座」を受ける資格があると、なぜ判断できるのでしょうか?
(2)中級は一斉授業に適していない
ところで、学校の教室のように、1~2人の講師に対して複数の生徒が授業を受ける講義形式のことを一斉授業といいます。一斉授業のスタイルで学習するときに重要なことは、受講生のレベルが揃っていることです。
中級講座を申し込む人は、何が中級レベルなのかが全くわかっていませんから、集まってくる受講生のレベルもバラバラです。「中級講座」で募集をしたのに、集まった人が初心者レベルの高齢者ばかりだったという事例もあります。
レベルがばらばらの状態のクラス授業は本当に悲惨です。講師は中級レベルだと思って話していることが、難しすぎると感じる人もいれば、簡単すぎると感じる人もいるのです。「もう一度言ってくれませんか~」「そんなの分かってます~」「先生分かりませ~ん」「ちょっとこっちに来て下さ~い」のオンパレードです。テキストの内容が全く進みません。
こんな低レベルなクラス授業を、お金を払って受けたいですか??
(3)中級講座を受けようと思っている時点で初心者を卒業できていない
中級レベル(?)の内容を一斉授業で教えてもらおうと考えている時点で、初級レベルが習得できていないと思います。「中級講座」という名の講座を受けようとしている人は、自分が初心者であることを自覚したほうが良いです。自覚できていない人は本当に迷惑です。救いようがないという意味では初心者以下であると言わざるを得ません。
高額な受講料を払ってわざわざ「中級講座」を受けてはいけません。そんなあなたは中級講座を受けても何も得られるものはありません。周りに「中級講座」と称する講座を受けようとしている人がいたら、「あなたは初心者だから絶対に止めなさい」と言ってあげてください。
5.本当に受講したければ目的を持ちなさい
(1)テーマ別講座
本来、再入門のレベルをクリアした人を対象とした講座は、「中級」といった漠然としたものではなく、グラフ、関数、データベース、ビジネス文書、・・・のようなテーマ別のセミナーであるべきです。業務を改善するにはどうすればよいかという内容の講座であれば受講してもよいと思います。
- 仕事がさらにスピードアップするための講座
- 年賀状、請求書、メッセージカード・・・を作ってみよう
- 市販の書籍には載っていないような裏技を伝授!!
- ピボットテーブルで分析しよう
- よく使う関数を覚えよう!
(2)宣伝です
ちなみに、「わえなび実力養成講座」も中級編はすべてテーマ別です。
- Word新演習1・表作成の重要事例(全12回)【わえなび】 - YouTube
- Word新演習2・テキストボックスの正しい使い方(全20回) - YouTube
- Excel新演習1数式・割合の重要事例(全13回)【わえなび】 - YouTube
- Excel新演習2数式・繰り返しの計算(全6回)【わえなび】 - YouTube
- Excel新演習3数式・計算式集中講義(全11回)【わえなび】 - YouTube
- Excel新演習4・罫線を極める(全15回) - YouTube
- Excel新演習5・グラフの重要事例(全21回)【わえなび】 - YouTube
(3)モラルの問題
例えば、Wordで年賀状を作る講座であれば、当然Wordの基礎知識を知っていなければ受ける資格はありません。「Wordがあまり分からないけど受けていいでしょうか?」とか、うざい質問をしないでください。絶対ダメに決まっています。
そういう断りにくい質問をする初心者が学ぶべきなのは、年賀状でもWordでもなく「学ぶ姿勢」です。
パソコンに限ったことではないですが、スキルを習得するには順序があって、基本を積み重ねることによって応用技を学ぶことができるのです。基本トレーニングや日々の鍛練をおろそかにして応用だけ習得しようなどと甘い考えを持っている時点で「学ぶ姿勢」が間違っています。応用を習ったとしても時間の無駄であることを理解するべきです。
(4)初級講座の延長としての中級講座
初級講座を修了した人に限定した中級講座もあります。時間的に初級講座におさまらない内容を中級講座として実施しているので、連続して受講するのは意味があるように見えます。しかし、初級講座の延長としてだらだらと中級講座を受けるのは間違いです。いつまでたっても上達しません。中級の内容を習うくらいなら、独学する方法を学ぶべきです。
6.さいごに
仕事で何となくWordやExcelを使っている、もしくは、そこそこパソコンを使える自信があるのに、中級講座を申し込もうとしたら「初級講座修了者に限ります」という理由で断わられたという話をたまに聞きますが、はっきりと言っておきます。
何も分からずに中級講座を申し込んでいる時点で、あなたは間違いなく初心者以下です!