累計構成比率とは、累計の構成比率のことであり、構成比率の累計でもあります。
例えば、4時間と3時間と2時間を足したら、時計全体の75%分となります。これは累計である9時間の構成比率(9H/12H=0.75)です。
それぞれの構成比率は、4/12、3/12、2/12(33.3%、25.0%、16.7%)なので、これらの比率を合計するとやはり75.0%になります。分母が同じなので足せば同じ値になるのは当然のことです。このように、合計したあとに構成比率(%)を求めるのと、それぞれの構成比率(%)を求めたあとで合計するのは同じです。
目次
問題文のあとに簡単な操作方法を解説していますが、静止画では、わかりにくいと思いますので、最後に動画を載せています。ぜひご覧ください。
1.累計と構成比
累計と構成比の求め方が分かれば、累計構成比も求められます。累計の求め方と構成比の求め方はそれぞれ、別の記事で解説しています。
2.基本情報技術者試験H21春・改題
問題
次の表の10種類の商品について、売上金額の累計構成比を求めなさい。
解説
累計構成比率は累計の構成比のことであり、累計を求めてから合計で割ります。
単価と数量があるときは、掛け算をして売上金額を求めます。
累計を求めます。最初の金額はそのまま参照します。上のセルと、次の金額を足します。オートフィルをします。
累計の一番最後は、合計です。
したがって、累計構成比は、累計を、一番最後の合計で割ります。合計は絶対参照です。
オートフィルをします。これで完成です。
ここで、売上金額の構成比率を求めます。売上金額を合計でわります。
この構成比率の累計を出します。最初の比率はそのまま参照します。上のセルと、次の比率を足します。
オートフィルをします。累計構成比と一致します。
このように、累計の構成比を求めるのと、構成比率の累計を求めるのは同じです。
一般的に、70%までのAグループは人気商品、90%までのBグループは一般商品、それ以外のCグループは不人気商品です。
3.累計構成図とパレート図、ABC分析
累計構成比率はパレートの法則(2割の要素が8割の効果を生み出している)に基づいて分析するときに使います。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
解説は以上です。
4.動画版はこちら(無料)
この記事は、わえなび実力養成講座「わえなびExcel新演習2」Program 2-6-3 のYoutube動画を書き起こして、加筆修正したものです。