わえなび ワード&エクセル問題集

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【初心者】パソコンを教えるときは遠慮なくカタカナ語を使うべきです!

感染症や大規模災害のように、人の生命や生活を脅かす非常事態が発生した時にはできるだけ分かりやすい言葉で説明したほうがよいです。そして、すべての市民を対象として注意喚起をする場合、年配者や学生にとってなじみのないカタカナ語の使用を控えたほうがよいことは言うまでもありません。

しかし、新しいルールや仕組みを説明する場合、説明に必要なカタカナ語があれば、そのままカタカナ語を用いるべきであって、変な日本語に訳してはいけません。当サイトにおいても、WordやExcelの機能に関する説明はできるだけ正式名称(カタカナ語または英語)を用いるようにしています。

そこで、パソコンの初心者、WordやExcelの初心者に対して機能を説明するときにカタカナ語を用いてもよいかについて論点を整理したうえで、私見を述べたいと思います。

目次

1.カタカナ語禁止は大原則

(1)本当に覚えてほしい用語が分からなくなる

パソコンの初心者は、操作方法だけでなくパソコンに関する知識(情報の管理や安全性など)も覚えなければならないため、聞いたことのない言葉が次々と出てくることに抵抗感があります。不要不急のカタカナ語を使うと本当に覚えてほしい用語と、覚える必要のない用語が混ざってしまい、習得を遅らせる原因となります。 

(2)カタカナ語は距離を感じる

最近では、アジェンダやコンセンサスのようにクソ意識の高いビジネスマンが調子に乗って使用するカタカナ語が鼻につくことがあります。無意識のうちにカタカナ語を使う人は、白い目で見られている自覚がまったく無いようですが、本当に気を付けたほうが良いと思います。

パソコンを習う人の多くは、パソコンができなくて悩んでいる人なので、その悩みに寄り添う姿勢が大事なのです。悩みを持つ人に対して専門家気取りのカタカナ語を使うと、気分を著しく害するおそれがあります。

ルー大柴先生を除いて、初心者に対して不要なカタカナ語を使いまくることは厳に慎むべきです。

 

2.英語禁止は絶対に無理です

(1)それは社会のルールだから

年寄りだからと言って、アクセルとブレーキの分からない人は運転免許を返上するべきです。カタカナが分からないという理由で運転を許してはいけません。それは、運転するすべての人が理解しているルールであって、そのルールを覚えていないことは他人に多大な迷惑をかけるからです。

 

(2)それはルールで使われる用語だから

毎年恒例のテレビの特番で、カタカナ語を一切使用せずにスポーツをする企画(BIG3ゴルフ、英語禁止ボウリングなど)は人気がありますが、ヨーロッパ発祥のスポーツを日本語だけで説明するのはとても難しいことです。

ボウリングに限らず、英語圏で生まれた野球やサッカー、バスケットボールのルールは、英語のオンパレードです。

野球で面白いルールの一つに「インフィールドフライ」というのがあります(野球嫌いの人は申し訳ない・・・)。「インフィールドフライ」は、日本語の公認野球規則でも「インフィールドフライ」であり、それ以外の言葉はありません。無理やり日本語に訳すと内野飛球ですが、試合中にルールブックに無い言葉を使うことは絶対にありません。

サッカーのペナルティキック、バスケのトラベリングを日本語で言うことは絶対にありません。ルールを覚えるのにカタカナ語は避けて通れません。なぜなら、それが世界共通の「正式名称」だからです。

 

(3)パソコンはアメリカ生まれ

現在使われているパソコンは、アメリカの企業で開発されたものがベースとなっています。したがって、その説明をするのに英語が多いのは当然のことです。

パソコンは、その操作を身体で覚えればいいというのではなく、情報管理の方法や危険性などの知識も覚えなければなりません。知識を覚えるのに最低限のカタカナ語は当然覚えなければなりません。なぜなら、それが世界共通の「正式名称」だからです。

 

3.パソコンは義務教育です

昔、フォルダのことを「茶封筒」と呼ぶオッサンがいるという残念な話を聞いたことがあります。フォルダやファイルは、アスクルや文房具屋で普通に売っている事務用品です。フォルダ(クリアフォルダ)の中に文書を入れて管理するのは社会人の常識です。

 

いま、小中学校ではパソコンだけでなく電子黒板やICT教材が導入され、義務教育としてデジタル機器の操作を学ぶ時代です。「読み、書き、パソコン」は現代の義務教育であり、興味があろうがなかろうが国民の義務として覚えるべきです。最低限、WordやExcelの基本書に載っている用語は知っていなければなりません。

 

4.カタカナを使わないのは決して優しさではない

(1)幼稚な言葉を使うのは失礼

皆さんは、初心者の方に、あるボタンをクリックしてほしいとき、どのように指示しますか?

「右手の指でカチッとしてみましょうねぇ~」などとまるで幼稚園児と話すかのような擬音を使う講師がいるようですが極めて失礼です。わえなび管理人も初心者を教えた経験が何度かありますが、大の大人を小馬鹿にするような言い方をしたことは一度もありません。

「クリック(click)」はマウス内部のスイッチが動くときに鳴る小さい音を表現した英語であり、世界共通の用語です。初心者の皆さんも、周りの人が使っているパソコン用語を理解したいと思っているのですから、遠慮なく「クリック」と言えばいいのです。

「クリックと言われたら右手の人差し指が条件反射で動くくらい練習しましょう~」と言えば、たぶん「クリック、クリック」とつぶやきながらマウスのボタンを押すでしょう。カタカナ語を自分で言いながら覚えることが大事なのであって、幼稚な日本語に置き換えて覚えるのは間違いです。教わるほうも積極的にカタカナ語を口に出して言ってみるべきです。

 

(2)教わった人が苦労する

パソコンを教える人が変な日本語に直して教えることは、決してその人のためにならないし、その変な日本語が正式なパソコン用語だと思いこんでしまい、人前で使って恥をかくこともあります。

画面の右側にある縦長の長方形のことを「スクロールバー」といいますが、スクロールという言葉を覚えなくても操作はできます。しかし、カタカナ語を覚えなければ、分からないときに検索することもできません。どうやって検索して調べたらいいか分からないので、周りの人に聞いて迷惑をかけることになってしまいます。

カタカナ語を使わないことは決して「優しさではない」のです。

 

5.カタカナ語が多いのは教え方が下手だから

(1)雑談を増やせ!

教え方が下手な人は、操作方法だけをゆっくり話そうとします。例えば、コピーのボタンを押してほしい時に、「コピーの、ボタンの上に、ポインターを乗せて、マウスを、1回クリックします」とテキスト通りにゆっくり話す人がいるのです。そして、フォローもなく次の説明を始めるのです。

「スピードを落とせば丁寧に教えている」とでも思っているのでしょうか??勘違いにも程があります。

身体に不自由のある方や特別な事情のある方は除きますが、大の大人に対してゆっくり話す必要もなければ、幼稚な言葉に訳す必要もありません。操作をする前に「なぜそのような操作をするのか」を十分に説明しておけば、幼稚な説明をする必要は無いのです。

  • 右手の人差し指で1回押すのが原則で、2回連続で押すのは特殊な操作であること
  • マウスというのは画面上の1点を指し示すための道具であること
  • 画面上の1点というのが分からないので、視覚的な補助としてポインターというものがあること
  • 画面上に四角いものがあったら真ん中あたりを狙って操作したほうが無難であること
  • ボタンを押すとパソコン本体に命令を送信することができること

早口でもいいので、本当に伝えたいことを何度も繰り返し、分かりやすく伝えることが大事なのです。

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(2)カタカナの「割合」を減らせ!

下手なパソコン講師に共通するのは「日本語の雑談が少ない」ということです。カタカナ語が多く感じるのは、教科書通りの操作説明だけを話すため、日本語の割合が少ないからです。

日本語によるルールの説明を増やせばカタカナ語の割合が相対的に減るだけでなく、教わる人の知識も増えます。大事なことなのでもう一度言いますが、カタカナ語を減らすのではなく、カタカナ語の割合を減らすために、日本語の説明を増やすのです。

 

6.さいごに

パソコンを教えるときには、覚えるべきカタカナ語については十分な日本語の説明をし、覚えるべきでない不要なカタカナ語の使用を避けます。そのことによって、覚えるべきパソコン用語が明確になるのです。

教わる人はもちろんのこと、教える人もカタカナ語をおそれてはいけません。

 


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