グーグルトレンド(Google Trends)によると、エクセル(Excel)関連のキーワードの検索は平日が多く、土日や休日は半分以下になるそうです。たぶん、仕事中や授業中はExcelを使っていて分からないことがあったらネットで調べるけど、土日はExcelを触らない人が多いということでしょう。残念で仕方がありません。
世の中にはExcelで絵を描いたり、ゲームを作ったりする人がいます。馬の実力をExcelで計算して馬券を当てる人もいます。趣味やプライベートでExcelを使うことによってスキルが上達するのです。
今回は特別企画として、土日にExcelを使うことの意義とその方法について解説します。
目次
- 1.まずは問題です
- 2.基礎が無いのに応用技だけ調べて満足するな!
- 3.Excelは仕事ではない!
- 4.Excel基礎チェックリスト15
- 5.土日にExcelを使おう(宣伝あり)
- 6.初心に返ってExcelの入門書を読もう
- 7.さいごに
1.まずは問題です
WordやExcelの実力を測るには「カレンダーを作る」のが最も手っ取り早いです。そこで、カレンダーの問題を出しますので10分以内で作ってみてください。
問題
セルA1にTODAY関数を入れ、それを用いて、今月と翌月のカレンダーを自動で表示しなさい。また、今日にあたる日付に自動で色を付けなさい。
2.基礎が無いのに応用技だけ調べて満足するな!
Excelを使っていると「いいやり方があるはずだと思うけど、思いつかない」という理由で検索するのは良くあることです。全国(全世界?)には有能な人がたくさんいるので、ネットやSNSで検索すれば大抵の問題は解決します。
また、書店やネットショップには「Excel逆引き辞典」や「ショートカット辞典」といった便利な本が売られています。確かに、このような辞書が近くにあると困ったときに役に立つので非常に便利です。
しかし、「複合参照すら理解できていないのに関数を調べる」とか、「グラフが作れないのにパレート図を描きたい」とか・・・Excelの教科書に載っているような基本が身についていないのに、その場しのぎでやり方を探そうとするのは、時間の無駄です。
確かに、検索をすれば、一から丁寧に手順を解説している親切なサイトはありますが、意味も分からずに、言われるがまま操作しても、今後に活かすこともできず、スキルアップにもなりません。
3.Excelは仕事ではない!
Excelの本と言えば「仕事が速くなる」「残業が無くなる」というキャッチコピーの本が売られています。Excelのスキルを身につけることで非効率な作業が減るというのは事実です。最初のカレンダーの問題も、数式や条件付き書式を設定しておけば自動で済む作業なのに、毎月、手入力をするのは非効率です。
しかし、非効率な作業が減るというのは仕事だけではありません。プライベートでも同じです。例えば、Excelで予定表や計算ドリルを作ることも可能です。Excelを使って非効率な作業が減れば、自由な時間やお金が増えるのです。
Excelのスキルを身につけることは仕事でも業務命令でもありません。
4.Excel基礎チェックリスト15
Excel初心者の中には「基礎が足りない初心者」と「応用のトレーニングが足りない初心者」がいます。次にあげる15個の項目は一般的なExcelの教科書に載っているものです。1つでも分からない(やったことがない)ものがあったら「基礎が足りない初心者」といえます。
- セルを削除して上方向にシフトする
- オートフィル
- 3つのセルA1,A3,A5を同時に選択する
- セル内の文字列を縮小して全体を表示する
- カンマ桁区切り表示の解除
- 構成比率を求める
- 別のシートのセルを参照する(串刺しではない)
- MAX関数
- 置換
- 五十音順で並べ替える
- オートフィルタ(抽出)
- 正方形や正円を描く
- 縦棒グラフを作って棒の色を変える
- 円グラフを作ってデータラベルを表示する
- PDFで保存する
5.土日にExcelを使おう(宣伝あり)
スキルが無ければ、何が効率的で、何が非効率な作業かということが分からないと思います。
基礎が足りない初心者は、教科書を買って土日に基本から鍛え直したほうが良いです(後述)。教科書には作例がたくさん載っていますので、プライベートで使えるものを探しながら勉強しましょう。
基礎が分かっているのにカレンダーの問題が解けないのであれば、応用のトレーニングが足りません。応用のトレーニングが足りない初心者は、当ブログ「わえなび」の問題を解いて鍛えることをおすすめします(宣伝)。
6.初心に返ってExcelの入門書を読もう
わえなび管理人の本棚にはExcelの基礎の本が大量にあります。MOS 2016を受けていないのにMOS 2016の対策本もあります。主に、解説の方法を研究するために買っています。
WordとExcelを専門にしているブログを運営している人が入門書を買っているのに、初心者が何も買わずにExcelをマスターできるわけがありません。
そこで、最後におすすめの入門書をご紹介します。
7.さいごに
カレンダーの問題を最初に出題しましたが、カレンダーや予定表のほかにプライベートでExcelを活用する方法はいくらでもあります。土日にExcelを研究してみてはいかがでしょうか?
解説は以上です。