正方形のマス目を作る方法については下の記事で紹介しましたが、要するに、表罫線で正方形(1行1列の表)を作って、行数・列数を同じにしてセルの分割をすれば、正方形のマス目がたくさんできるということです。
このように、セルの分割の機能を利用することによって、同じ大きさのマス目を簡単に作ることができます。今回は、その応用編として、セルの分割を利用してマス目のある表を作ります。
なお、今回の記事ではWordのズームが100%になっていることを確認してから操作してください。(※注:ズームが100%でないとき、セルの分割の操作が失敗することがあります。)
目次
問題文のあとに簡単な操作方法を解説していますが、静止画では、わかりにくいと思いますので、最後に動画を載せています。ぜひご覧ください。
- 1.文字数指定の解答欄(40文字以内で答える)
- 2.一部の幅だけ均等にする(スコア記録表)
- 3.分割の跡が残っているパターン(口座番号記入欄)
- 4.左がタイトルになっているパターン(回覧)
- 5.分割と再分割
- 6.動画版はこちら(無料)
1.文字数指定の解答欄(40文字以内で答える)
問題
A4用紙の幅いっぱいに、次の表を作成しなさい。なお、作成目標時間は60秒とします。
解説
40文字以内の文字数で答える解答欄です。このように縦横均等に分割されているものは、分割する前の状態を考えます。
1行1列の表を作ります。これを2行20列に分割します。
高さを変えたときは、「高さを揃える」ボタンで高さを揃えます。
内側を点線にして完成です。
2.一部の幅だけ均等にする(スコア記録表)
問題
A4用紙の幅いっぱいに、次の表を作成しなさい。なお、作成目標時間は60秒とします。
解説
先ほどの設問とは異なり、一部だけ幅が等しくなっています。この場合、均等になっている部分を1列とカウントします。したがって、2列として考えます。
3行2列の表を作ります。
チーム名の幅を確定します。
下の行だけ幅を広げます。下の2行だけ高さを揃えます。
2列目について3行10列で分割します。
縦と横に二重線を引きます。
文字入力して完成です。
ちなみに、合計得点の列を少し広げることもできます。
このときは、9列の列幅を揃えます。
3.分割の跡が残っているパターン(口座番号記入欄)
問題
A4用紙の幅いっぱいに、次の表を作成しなさい。なお、作成目標時間は60秒とします。
解説
店番号・口座番号が10分割されています。しかし、この問題の重要なポイントは10分割のマス目ではありません。
この問題で、最も重要な線は「店番号」と「口座番号」の間の縦の線です。
単なる縦の線ではありません。マス目の境界線を縦に伸ばせばよいと考えてはいけません。これは10分割した後で、3つと7つのセルをそれぞれ結合して残った線です。このように、分割されているマス目の境界線を延長した線は「延長」と考えてはいけません。分割した後で、セルを結合することによって線を残します。
縦は均等に分割された部分は1列とカウントしますから、2列となります。
したがって、3行2列です。列幅を変えます。
2行目と3行目は手書きで記入することが想定されるので、行の高さを広げます。
左上を2行10列に分割します。
セルの結合をします。
文字入力します。
このとき、文字列の配置も設定します。
3列と7列をCtrlキーで分けて選択して内側を点線にします。
これで完成です。
4.左がタイトルになっているパターン(回覧)
問題
A4用紙の幅いっぱいに、次の表を作成しなさい。なお、作成目標時間は60秒とします。
解説
印鑑の枠です。まずは、行列のカウントをします。
行は、3行と考えられます。
列は、印鑑を押す欄は均等に分割されていることから、2列となります。
それでは、実際にやってみましょう。3行2列の表です。
1列目は右側の線を残して、罫線を消します。
2列目は、3行5列に分割します。
2行目を広げます(印鑑が押せる大きさにする)。
1列目を結合します。
文字入力をして完成です。
5.分割と再分割
問題
A4用紙の幅いっぱいに、次の表を作成しなさい。また、作成した後、フリガナの欄を12字に増やしなさい。なお、作成目標時間は60秒とします。
解説
右側に説明文があるパターンです。先ほどの鉄則に従って行列をカウントします。まず、横は2行と考えます。
次に、縦の線について、フリガナの部分は均等に分割されているので1列と考えます。また、罫線はありませんが、右側の説明文は1列とカウントします。したがって、4列です。
2行4列の表を用意します。
文字入力をしてから、列幅を調節します。
2行目を広げます。
1列目は均等割り付けです。
2列目をフリガナの欄を1行10列に分割します。
それと同時に、内側を点線にします。
3列目は中央揃えです。4列目は、線を消します。
これで完成です。フリガナの欄を選んで、セルの分割をし直せば12列にすることも可能です。
解説は以上です。
6.動画版はこちら(無料)
この記事は、わえなび実力養成講座「Word新演習1・表作成の重要事例」Program 1-8のYoutube動画を書き起こして加筆修正したものです。
ちなみに、Wordの罫線と表作成の動画は全部で26本あります。
すべて無料公開しています。ぜひご覧ください。