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【Excel】日付の足し算と引き算、残り日数を計算する方法(あと何日)


Excelで日数を計算する関数(DATEDIF、DAYSなど)はいろいろありますが、単純に「あと何日」といった残り日数を計算するだけであれば関数は不要です。今回は特別企画として、日付の足し算、引き算と残り日数の計算方法を解説します。

なお、日付のシリアル値日付の足し算と引き算をさらに深く理解するには、こちらの記事をご覧ください。

目次

1.シリアル値

問題

「2030/12/31」と入力して表示形式を標準にしなさい。また、日付の表示形式にしなさい。

解説

「2030/12/31」と入力します。このとき、表示形式は自動的に日付になります。

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表示形式を標準にします。「47848」になります。

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Excelでは、1900年1月1日を1日目として、日付を連番で管理しています。例えば、2030年12月31日は 47848日目にあたり、翌日の1月1日は47849日目にあたります。

この連番のことを「シリアル値serial value)」といいます(参考:【Excel】日付の「シリアル値」を本気で理解するには何を練習するべきか?)。

そのまま入力すると日付の表示形式になりますが、標準の表示形式にするとシリアル値になります。表示形式を変えることによって、日付の形式とシリアル値を切り替えることができます。

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2.日付の足し算

問題

足し算によって2030年12月31日の翌日を求めなさい。また、2030年12月31日の2週間後の日付を求めなさい。

解説

Excelで「=2030/12/31+1」と入力するとスラッシュが割り算になってしまうので、数式の中で日付を使うときは、ダブルクォーテーションで囲んで「="2030/12/31"+1」と入力します。「47849」になります。日付の表示形式にすると2031/1/1になります。

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「2030年12月31日(47848日目)」に1を足すと「2031年1月1日(47849日目)」になります。シリアル値は連番なので、足し算をすることによって翌日の日付を求めることができます。ちなみに、DATE関数を使って「=DATE(2030,12,31)+1」としても同じ結果になります。

1を足すと翌日となり、2を足すと翌々日になります。N日後の日付はNを足せばよいです。例えば、2030/12/31と入力します。これに14を足すと2週間後の日付を求めることができます。

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発展問題

自分の生年月日の1000日後、2000日後、3000日後、・・・を計算してみなさい。

 

3.日付の引き算

問題

引き算によって2031年1月1日の前日を求めなさい。また、2031年1月1日の100日前の日付を求めなさい。

解説

「="2031/1/1"-1」または「=DATE(2031,1,1)-1」と入力して、「2031年1月1日(47849日目)」から1を引くと「2030年12月31日(47848日目)」になります。

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1を引くと前日となり、2を引くと前々日になります。N日前の日付はNを引けばよいです。例えば、2031/1/1と入力します。100を引くことによって100日前の日付を求めることができます。

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発展問題

東京五輪2020年7月24日の100日前、200日前、・・・を計算してみなさい。

 

4.日付のかけ算

問題

かけ算によって2031年1月1日のシリアル値を求めなさい。

解説

「="2031/1/1"*1」のように、日付に1をかけるとシリアル値(標準)になります。

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ただし、セルを参照した場合(A1*1)はシリアル値にはなりません。

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5.日数の計算

問題

「2031年1月1日」から「2030年12月31日」を引きなさい。

解説

「2031年1月1日(47849日目)」から「2030年12月31日(47848日目)」を引くと「1」になります。日付同士の引き算をするとその間の日数を求めることができます。

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6.TODAY関数を使った計算

問題

TODAYの100日後を計算しなさい。また、「2031年1月1日」からTODAYを引きなさい。

解説

TODAY関数は今日の日付を表します。TODAY関数を使った数式の結果は原則として日付の表示形式になります。「=TODAY()+100」で100日後を計算できます。

="2031/1/1"-TODAY()」で2031年1月1日までの日数が計算できますが、日付の表示形式になりますので、標準にします。

ちなみに、「TODAY()*1」とするとシリアル値になりますから、「="2031/1/1"-TODAY()*1」とすれば、表示形式を変えることなく日数が計算できます。

 

発展問題

自分が生まれてから何日経過しているか「=TODAY()-"生年月日"」を計算してみなさい。

 

7.残り日数の計算

(1)イベント当日までの残り日数

問題

あるイベントが「2031年1月1日」から始まる場合、TODAY関数を用いてイベント当日までの残り日数を計算しなさい。

解説

あるイベントまで残り5日といえば、5日後にイベントが始まるという意味です。今日の朝の5日後は、イベント当日の朝です。今日の夜の5日後は、イベント当日の夜です。朝であっても夜であっても、5日後がイベント当日であることに変わりはありません。

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「TODAY+5=イベント開始日」です。したがって、残り日数は「イベント開始日-TODAY」とすればよいです。イベントの日が「2031/1/1」の場合、イベント開始までの残り日数は「="2031/1/1"-TODAY()」です。

別解

「2031/1/1」のシリアル値が47849なので、「=47849-TODAY()*1」としてもよいです。

 

(2)イベント終了までの残り日数

問題

あるイベントが「2030年12月31日」に終わる場合、TODAY関数を用いてイベント終了までの残り日数を計算しなさい。

解説

例えば、「夏休みが残り5日」という場合、朝起きたときは残り5日なので「5日間で何をするか」を考えますが、夜寝る前は「あー残り4日しかない」と考えるはずです。
このように、イベント期間中の場合、最終日までの残り日数は、朝か夜かによって変わります。

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Excelでは、日付は午前0時を基準として考えるので、期間の計算は「終了日-開始日+1」とします。プラス1が必要です。
したがって、残り日数は「イベント終了日-TODAY+1」となります。

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イベント最終日が「2030/12/31」の場合、残り日数は「="2030/12/31"-TODAY()+1」です。

別解

イベント最終日+1は、イベント終了の翌日のことなので「="2031/1/1"-TODAY()」としても同じです。

 


解説は以上です。

 


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